ふたりっきりの午後
退院して2回目の週末
この日、妻は昼から友達とお出かけする事になった。
話を聞いた僕は即OKを出し
「侑ちゃんは僕が見てるから、どうぞゆっくりしておいで」
と妻を送り出した。
「さて、ふたりっきりになってしまったぞ?どうする?侑ちゃん」
侑也に話しかけながら足の上に座らせてみる。
侑也はこのパパを椅子にして座る姿勢が大好きだ。相変わらず反り返ってはくるが、一緒になってゴロンと後ろに倒れてやると大笑い。ペチペチと叩いて「起きて!もう一回」と要求してくる。
座った姿勢で絵本を読むのも好きだ。丸やシマシマがいっぱいのページを目で追いかけながら、興味津々の顔をしている。
遊んでばかりもいられない。
侑也の経管栄養の準備に、お昼のお薬も用意して…。
あ!侑ちゃんのパンツも見なきゃ!
おっと、パンパンパンツじゃないか。交換しようね。
あ〜!栄養剤温めすぎて熱いくらいだ。
おっと、お薬を注入したシリンジをミルトンに浸けとかないと
普段、僕が仕事に行っている間は妻が1人で回してくれているのだ。僕だってやれる!と良かったんだが…
妻の偉大さを実感しながらなんとかやりこなしたつもりでいた
帰った妻に
「何もなかったよ。大丈夫」
と報告しようと待ち構えていた。
妻が帰宅し、台所を見た瞬間
「なんなのこれは〜」
という叫び声が聞こえてきた…。
どうやら後片付けを忘れていたらしい……。




