目撃された痙攣(けいれん)
5月7日。
やはり不安には勝てず、連休明けすぐに「けいれん」の状況を伝えるために病院へ向かった。
脳波を調べてもらったが異常はない。やはり原因は掴めない。
先生は前と同じく言う。
「実際に見てみないことには……」
翌日、5月8日。
浣腸をしようとした妻が、胃瘻に違和感を覚えた。触ったとたん――抜けた。
大慌てで病院へ連絡し、そのまま駆け込む。幸い入れ直しはすぐ終わったが、冷や汗が引かない。
そして5月9日。
この日で3日連続の病院だ。
嚥下の先生・担当医・リハビリ……今日はフルコースである。
さすがの妻も苦笑いする。
「3日連続病院なんて……入院中と変わんないね」
診察までの待ち時間、侑也をベビーカーに座らせ、あやしながら待っていた。
「侑ちゃん、今日は大変だよ。がんばろうね」
そう声をかけた、その直後だった。
侑也が――
完全に白目をむき、ガクガクと震えだした。
今までで一番はっきりした“けいれん”だ。
「侑也?侑也!!」
妻と看護師さんたちの声が重なり、駆け寄ってくる。
震えは治まらない。
呼びかけても戻らない。
ついに、連休中では起こらなかった「戻らない時間」が来てしまった。
すぐに侑也は別室へ運ばれ、医師もかけつけてくれた。
別室へ着いた頃には震えはおさまっていたものの、今回は全員が“現場を見た”。
ついた診断名は、
無熱性けいれん。
原因はまだ不明。
でも、やっと「何かが起きている」ことが医療者に伝わった。
その場で即時入院が決まった。
原因を調べるために。
荷物を取りにいくため病院を出たとき、
胸の奥がズシンと重かった。
願うのはただ一つ。
どうか今回こそ、原因が掴めますように。




