不安と寄り添う日々
5月に入り、GWが始まった。今年はどこへも行かず、侑也の状態を観察する日々にあてることにした。
妻の話では「急に起こって、一瞬で戻る」らしい。
見逃せば、確認するチャンスを失う。
起こってほしくないものを待つ──なんとも言えない、ねじれた心境だ。
「何事もないといいんだけど…」
妻と交代しながら侑也を見続けた結果、僕もその“瞬間”を見ることができた。
前触れもなく黒目がふっと上がり、白目になる。
次の瞬間には戻って、何事もなかったかのように遊び続ける。
体温も平熱。熱があればまだ理由がつくのに、そうではない。
訪問看護師さんにも相談したが、
「今は連休中ですし、熱もなければ…連休明けに受診されては?」
との返事だった。
緊急性はない、ということなのだろう。
でも最近、回数が増えている。
“今回は戻ってきた”だけで、もし戻らなかったら?
もし連休の間に何か起きたら?
不安は尽きない。
けれど侑也を見ると──
「ん?なにかよう?」
そんな顔で、ただいつものように遊んでいる。
本当にマイペースなやつだな。
不安が完全に消えたわけではないけれど、肩の力がすっと抜けた。
GW明けには、いつもの医療センターで嚥下の先生の診察がある。何もなければその時に相談しよう。
それまで観察を続けつつ、何かあれば慌てず救急車を呼ぶ。
落ち着いて備える。それだけだ。
さぁ侑也。今日は何して遊ぼうか。
僕がそう声をかけると、満面の笑顔が返ってきた。




