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小さな足跡の記録  作者: こう
再出発

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幸せな悩み

侑也のご飯は、注入だ。

先生との約束で1日4時間は休憩するが、それ以外は繋ぎっぱなしの状態が続く。


注入リズムは、夜中の0時に始まり、朝6時に交換。

10時から休憩に入り、14時に再開。

20時にもう一度交換し、また0時に戻る——。

こうして、1日の中にきちんとしたリズムを作ることにした。


やがてこのリズムが、我が家の生活リズムへと変わっていく。

実家にいる間はまだ良いが、家に戻れば妻には家事もある。

安定した流れがあれば、何事もやりやすいだろう。


常に管に繋がっていても、侑也の元気は変わらない。

繋がったまま、あっちにコロコロ、こっちにコロコロ。

動き回っては、管を足に巻きつけて栄養ボトルを引き倒すこともある。

かといって体を縛るわけにもいかず、動き回れるほど元気なことが、嬉しくもあり、少し悩ましくもあった。


実家にいる間は、祖母も曾祖母も気にかけて、侑也に巻き付いた管を取ってくれる。

けれど、家に帰ったらどうなるのだろう。

何か対策を考えねば——そんな悩みも、入院中を思えば幸せな悩みだ。


妻もだいぶ落ち着いてきたようで、実家暮らしは十日ほどで終わることになった。

もうすぐ、我が家へ帰ってくる。

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