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小さな足跡の記録  作者: こう
再入院 明らかになる病

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入院生活

一般病棟に移った翌日から、侑也は少しずつ動きを見せ始めた。

まだ本調子とは言えないが、右に左にコロコロと寝返りを打ち、手に持った鈴のブドウをブンブンと振り回して音色を響かせてくれる。

その小さな音が、どれほど僕たちを安心させたことだろう。


両家の祖父母も心配して面会に来てくれた。

インスタント食品や飲み物の差し入れがありがたかった。

病院内にもコンビニはあるが、毎食買っていてはすぐにお金がなくなってしまう。

「どれくらいの入院になるか分からないし、節約しようね」

そんな話を妻としていたところだった。


僕は仕事を終えると、毎日病院へ寄るのが日課になった。

侑也の様子を見に行くことはもちろんだが、妻の体調も気になっていた。

長い付き添い生活は、体にも心にもこたえる。

何より、我が子が苦しい姿を目の前で見なければならないのだ。

僕の顔を見せたところで妻が元気になるわけではない。

それでも、少しでも安心してほしかったし、僕自身も安心したかった。


病院から帰ると、誰もいない暗い我が家が待っている。

ただ寝に帰るだけの場所になってしまった我が家。

その静けさが、余計に寂しさを募らせた。

早く侑也が元気になって、また三人で笑える日が来てほしい。

そう願いながら、今日も静かな寝室へと向かう。

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