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小さな足跡の記録  作者: こう
はじまりの日
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はじまりの日

実話を元に校正した物語です

良ければお読みください

あの日、妻の小さなお腹を見つめながら、僕はまだ知らなかった。

その中にいる“命”が、僕たちの人生を大きく変えていくことを。

あれがすべての――はじまりの日だった。



初めての子どもということもあって、検診の日はいつも夫婦そろって病院へ行っていた。


六か月目までは「少し小さいけれど問題ないでしょう」と言われていたのに、七か月目の検診で先生が険しい顔をして言われた。

「前回から赤ちゃんの成長が止まっています。すぐに大きな病院を紹介します」


初めての経験で、僕たちは深刻さをまだ理解できず、待合室で「いつ行こうか?」「次に休める日いつだっけ?」なんて話していた。

その時だ。

ベテランの看護師さんがツカツカと近づいてきて、真っ赤な顔で大きな声を上げた。


「赤ちゃんのことなんですよ! 何かあったらどうするんですか! すぐに行きなさい!!!」


その言葉でようやく現実に引き戻され、僕たちはその足で隣町の医療センターへ向かうことになる。

――あの日が、今後何年にもわたってお世話になる病院との、最初の出会いの日だった。

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