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転生したらステータス画面がバグってた件  作者: とかげさん
第1章:バグだらけの旅立ち
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第2話「不死身だけど痛いのは嫌だ」

森の奥を進むにつれ、俺は自分の異常さをさらに自覚することになった。


まず空腹にならない。昼を過ぎても腹が鳴らず、水を飲まなくても喉が渇かない。次に、木の枝で足をひっかけても傷一つできない。


「HP無限って、こういうことか……」


試しに指で小枝を強く押し当ててみたら、枝のほうが折れた。


だが、問題は「痛み」は感じるということだ。


森の中で転倒し、転がった際にはしっかりと痛みが走った。体は無傷でも、神経は正常らしい。つまり——


「死なないけど、痛みは感じるって……最悪じゃね?」


とりあえず、次に目指すのは人里だ。情報が欲しいし、この世界でどう生きていくか考えなければならない。


道中、森の出口付近に小さな村を見つけた。喜び勇んで村に入ろうとした瞬間、村人たちが俺を見て硬直した。


「お、おい……あいつ、ステータスが読めないぞ……!」


「なに?『攻撃力:ERROR』って……」


ギルドに登録しているらしい村の衛兵が俺に近づいてきた。


「すまないが……君、この村には入れない」


「は?」


「危険だ。君のような“バグ持ち”は、村を混乱させるだけだ」


まさかの、異世界転生して早々の“追放”である。


——第3話へ続く。

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