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5 裏の顔

遅くなってごめんなさい〜泣


カイル様と婚約して数日後、私たちはカイル様のご両親に会いに行くことになった。


(確か前世の記憶だとカイル様のご両親はとても温かくて優しそうな方だった)


グラグラ揺れる馬車の中で私たちの間に沈黙が流れた。


「カ、カイル様のご両親はどのような方なのですか?」


私は沈黙が耐えられずカイル様に問うた。

すると、カイル様は軽く目を見開き、私の方を向いた。


「そうか、エリーゼは僕の両親と会うのは初めてだったね」


そう言うと、カイル様はご両親について話し始めた。


「初めて会うから緊張してるよね。

でも僕の父上も母上もとても優しくていい人たちだから心配いらないよ

……ただ、エリーゼの事が気になって色々質問してくるかもしれないからその時は素直に応えてあげて?」


「はい。もちろんですわ。」

そう明るく返したエリーゼだったが、彼の言葉に引っかかることがあった。


色々質問してくる?

確かに、前世でも彼らには凄く質問攻めされた記憶がある。


私の事、メイドのこと、私の両親のこと、私の魔法のこと、うちのセキュリティのこと。


前世では、カイル様のご両親が私に心開いてくれたと勘違いして、バリバリ答えちゃってたけど、あれは良くなかったなぁと今では思う。


(今世では気をつけよーっと)


そんなこんなでカイル様のご実家に到着した。


玄関が開くと、カイル様のご両親が出迎えてくれた。


「ようこそ、エリーゼ嬢」


ご両親はとても優しそうな方だった。

前世の記憶と同じく優しい笑顔で私を迎え入れてくれた。


私は、カイル様がいらした時とおなじように最上級のカーテシーを披露した。


すると、

「まあ、素敵なカーテシーね!!」

とカイル様のお母様が褒めてくれた。


ありがとうございます、そう言おうとしたが、

お母様は続けてこう言った。


「あのお家の子がこんなに上品なカーテシーができるなんて思ってもいなかったわぁ」


(あれっ?嫌味ぃですか?)


なーんてことは聞かなかったことにして素直に褒め言葉だけ受けとった。


「お褒めいただき光栄でございます。」


ムスッと明らかにカイルのお母様は嫌な顔をして見せた。




対人室に入ると案の定、めちゃくちゃ質問攻めされた。


「あなたの好きな食べ物は?」

「嫌いなものあるの?」

「お父様とお母様はどんな人なの?」

「兄弟はいるの?」

「メイドや料理人はどんな人を雇っているのかしら」

「魔法は?あなたの恐れられている魔法はどんなものなのかしら」

and so on……


耳が痛くなりそうだったし、出してもらった紅茶を飲み干すくらいに声がかれるかと思った。


あと、わたしはその質問の中で、前世と変えたことがある。


前世はとにかく全部の質問に素直に答えていたけど、今回は、

「あはー、どうでしょう…」

「そんなですかねー」

なーんて返しちゃったりして、やんわり答えた。


なんならちょっと意地悪もした。

「えー?なんでそんなこときくんですかぁー?」

「逆にぃ、皆さんはどうなんですかぁ?」

とか天然な女の子を装って、爆弾発言もしたりした。


カイル様もさすがに焦って、

「え、エリーゼ今日はこの辺で帰っておくかい?

そろそろ君のご両親も心配する頃だ。」

と話を切り上げてきた。


私的にもそろそろ面倒臭いし、帰りたかったので

「まあ、そんな時間ですか。

もっとお話したかったのですが…残念です。

では、失礼しますね。」


とカイル宅を去った。








ただ、エリーゼがなんの意味もなく前世と同じようにふらりふらりとカイルの家に出向かうはずもなく、

実はエリーゼが彼らと話している間に執事に仕事を頼んでいた。

カイル様の家族に隠された秘密を暴くための。


そう、エリーゼは彼らを疑っていた。

なぜならカイル様とカイル様のご両親は微妙に似ていないからだ。


髪色や瞳の色が似ているから割と似ているように感じられるが、性格や言動がまるで似ていない。

親子には感じられないのだ。


家に帰ると、エリーゼは執事に全てを話してもらった。


執事は、カイルの家で裏帳簿を見つけていた。

そこには1人の子供の奴隷を買い取っていることが書かれており、その子供がカイル様の可能性が高いことがわかった。

また、その子供は、幼い頃から暗殺者になるための訓練を受けさせられていたこともわかった。


こうしていよいよツウィツードゥル家の正体がエリーゼによって暴かれていくのであった。


楽しみにしてくれていた皆さんほんとごめんなさい!!

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