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25 高望み

これリア友に見られてるのきちー笑

ガラガラと音を立てながら揺れていた馬車の振動が弱まり、もうすぐ到着いたします、という馬借の声が聞こえてくる。



不安でいっぱいだった私はその気持ちを隠そうと平然とした顔を保っていたつもりだったが、私の手は言うことを聞かなかったようで、フルフルと小刻みに震えている。


カイル様はそんな私の手をそっととって、言った。


「エリーゼ、君のことは僕が守るから。」




私はその言葉を聞いて思わず、クスッと笑ってしまった。

こんなときに、あの裏切る前に言った、決めゼリフを言ってくるのか、と。


カイル様も冗談交じりで言っていたため、私が笑ったのを見て、一緒になって笑っている。


私はそんな彼の方を見て言った。

「その言葉、今度こそ信じてよいのかしら?」


「ああ、もちろんだよ」

彼の言葉は嘘偽りのない真っ直ぐなものに感じられた。






でも、そう談笑していたのも束の間、気づいたら止まっていた馬車の扉がキィと音を立ててあいた。

私の脈がさっきよりも、強く波打つのを感じた。


先に馬車を出たカイル様のエスコートを受け、私も地面に足をつく。


昔はあたたかくて心地が良い大好きだったこの家も、今はなんだか殺風景に感じられる。


















戸をノックすると、昔の頃からは想像できないくらい老けて見える母が顔を出した。

見た目が年齢を追い越して見える。

昔の彼女は、周辺の領地でもちょっとした話題となっていた若々しく、美しい顔を持つ女性だった。


しかし、今の姿は…



「なんの…御用でしょう」

そう、か細い声で言いながら母はこちらへ顔を向けた。


「今日はあなた方に用があって…」

そう言いかけたカイル様の声と重なり、母が口を挟んだ。


「エリーゼ…?エリーゼ…なの……?」

母はその時間違いなく私の名前を呼んだ。






「お母様……

お久しぶりですわ。」

私はそう返した。

なんて言えばいいかわからない。

どんな顔をすればいいかわからない。





でも多分、正解も、ない。


あなたはまだ、私の事を娘だと思っているのかしら。

その答えは母しか知らない。














私の不安を感じとったカイル様が言った。




「お話中のところすみません。

今日伺ったのは僕たちの未来に関わる大事な話をするためなのです。

中へいれてもらえますか?」



柔らかく、でも芯の通った声でそういった。


母はハッとしたような顔をした後、眉を下げて笑った、不器用に。


「ごめんなさいね。

少しここで待っててくださる?」





そんな母の言葉を聞いてから5分ほど経った頃だろうか。

もう一度、家の戸が開いて、先程よりも血色がなく、なにかに怯えるような母とその後ろに昔と変わらぬ威圧感がある父が現れた。





これがうちの家族の今の姿…


昔とは変わり果てた我が家に私はなんの言葉も出なかった。






長いので続き後で出します!!

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