17 後悔と希望
遅くなってごめんなさい!
ーカイル視点ー
エリーゼが本当の僕を受け入れてくれた。
僕はこのままでいいの?
君と一緒にいていいの?
君は僕をアイシテくれるの?
僕を見つめる彼女の瞳は優しかった。
ありがとう
僕を愛してくれてありがとう。
でも、
「ごめん、エリーゼ」
僕は幼い頃から握らされてきた暗殺用のナイフを取り出して、彼女の腹へそれを刺した。
言えるはずない。
言葉に出来ないのに、僕の心は彼女を求めてる。
彼女を
愛してる。
だけど、忘れちゃいけないんだ。
僕と君は暗殺者とその対象。
そこに愛なんて存在していいはずがない。
人の命は儚くて、世の中は残酷だ。
そんな世界で、僕たちは出会っちゃったんだよ。
ごめん ごめん ごめん ごめん ごめん ごめん ごめん ごめんなさい。
僕は彼女をそっと抱いて、泣きじゃくった。
本当に泣きたいのは彼女の方なはずなのに。
彼女がそっと僕に言った。
「愛している」と。
なんで、なんで君はいつも僕に欲しい言葉をくれるんだろう。
彼女から貰った言葉を心の奥にしまって、流した一粒の涙が、彼女の頬を伝った時、彼女は、息を引き取った。
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