15 すれ違う心
暗いですごめん
投稿頑張らねば…!!
ーエリーゼ視点ー
ああ、やっぱりそうだよね…
分かってた。分かってたからこそ辛かった。
貴方から返事は無い。
私達の間に張り詰めた空気が広がる。
カイル様の嗚咽だけが聞こえる部屋は驚く程に静かだ。
ねぇ、貴方はどうして泣いているの?
どんな気持ちなの?
教えて…いつでも、私がそばにいてあなたの話を聞くから。
でも…
元々は、暗殺者とその対象。
カイル様にとって、幼い頃から記録されてきたその記憶は、そう簡単には拭えない。
私、死ぬのかな…また殺されちゃうの…?
大好きなあなたに。
怖い。
でも、怖いより、悲しい。
もし出会うのがこんな形じゃなかったら、私達今頃きっと素敵な夫婦だったわ。
こんなことなら、神様。
私に守護魔法なんてくださらなければ良かったのに。
カラッ
突然、静かだった部屋に小さな物音が響いた。
それから彼の
「ごめん、エリーゼ。」
そう小さく呟く声が聞こえた。
カイル様の手には、暗殺用のナイフ。
嘘…
ごめんね、前世の私。
未来変えられなかったよ。
また、愛しているのは私だけだった。
カイル様は今までにないくらい優しい微笑みで私に近づき、
私を刺した。
私のドレスには、真っ赤な染みが広がる。
何か大切なものを抱きしめるかのようにカイル様は私に覆いかぶさり、泣きじゃくった。
ごめん。
その言葉を何度も口にして。
痛い。
腹部に今までにないくらいの痛みを感じて、患部を押さえた。
けど、おかしいな。
それ以上に、肺らへんが痛い。
苦しい。
そこは傷ついていないはずなのに…
だんだん私の意識も遠くなっていって、
短かったなぁ、私の人生。
そう実感した。
せっかくチャンスを貰ったのに、また大切な人を救えなかった。
私は彼に最期の言葉を残した。
「愛してるわ、カイル」
あなたがまだその言葉の意味を感じ取れなくても、伝えておかなくてはいけない。
そう思っていた。
カイルの涙が私の頬を伝った時、
私の記憶はそこで途絶えた。
ごめんねみんな!!ちゃんとハッピーエンドにするからね!!




