13 全ては貴方の為に
ふぅ、更新頑張りました!
ーダジル視点ー
最近、伯爵位の中のとある家系から強力な守護魔法を持った幼子が産まれたらしい。
どうやらどんな傷も癒すことができるだとか。
私ツゥィツードゥル家は、侯爵だが成り上がりを狙う私達にとってその地位はまだまだ低いものだ。
――そちらのお宅に私の成り上がりを邪魔されては困るのでね。
調べたところ、守護魔法を持った娘がいるのはウィッシュノーム家という伯爵家だった。
ウィッシュノーム家は、先代が他国との貿易に失敗し、大きな打撃を受けていると聞いた。
ー平民への成り下がりもおかしくないんだとか。
しかし、あの力を持てば…
私達は、すぐに計画に取り掛かった。
ウィッシュノーム家の娘は3歳だと聞いたので歳が近い男児を孤児院から連れ出した。
カイルと名付けたその子には、暗殺のプロをつけ、毎日暗殺教育を受けさせた。
家族愛 ?
そこにそんなものは存在しない。
彼を愛したことなんて
一度もない
所詮は私達の道具なのだ。
そして、私は妻を連れて、ウィッシュノーム家を訪れた。
ウィッシュノーム家と対談する中で、彼らが娘ーエリーゼ嬢を信頼していることが感じられた。
なぜ?
周りは恐ろしいと言って、少女から目を背けるのに。
何故そこまで見守っていられるのか不思議だった。
しかし、言葉などいくらでも化かすことが出来る。
彼らはまんまと私達の言葉に騙された。
それからというもの、彼らのエリーゼ嬢を見る目は、変わった。
好機な目だ。
家族愛に満ちたあの家庭は、実に脆いものだった。
実に儚いものだった。
所詮、愛とはそんなものなのだ。
私がなぜここまでウィッシュノーム家に執着しているのか。
そう、それは貴方ーエリーゼ様のため
この世に存在してはならない力を手にしてしまった貴方の死のためにある。
本当の悪は、カイルの両親だったんですね〜
見えないところで働いている悪事が1番恐ろしい!
ダジルの過去にも実は暗いものがあったりして…?




