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英傑のクララ  作者: ネリネの花
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クララ・ウィッチ

私、クララ・ウィッチは見習い魔導士である。

見習い、と言っても魔導士として認められるのは十五歳からで、私はまだ十三歳なので見習いという訳だ。


そんな私が今いるのは冒険者の街、サンライズ。サンライズでは冒険者としての資格を受ける為の冒険者ギルドがあったり、いつ野宿するようになってもいいように色々なものが売っている商店などもある。



_サンライズに来る前。

私は魔導士育成学校に通っていて、友達のエルと一緒に次の授業の場所へ行く為廊下を歩いていた。突然見知らぬ魔物が現れたのだ。私は咄嗟にエルに転移魔法を使い遠くへと逃がした。転移魔法は一度使うと暫く使えなくなる。私は先生を呼ぶことも出来ず必死で戦っていたが、一瞬の隙をつかれ無惨に魔物に食われた。


筈だった。

目を覚ますと広い草原に突っ立っていた。は?と思ったがどうやら私の知っている場所では無いようだ。もしかして天国にでも来たのか、と思い行く宛てもなくさ迷っているととある老夫婦と出会った。


「あれぇま、知らない顔ねぇ、どうしたの?」

「魔物にでも襲われたかい?」


第一村人?を発見した私は酷く安堵し、学校で魔物に襲われたこと、気が付いたらここに居たことを話した。疑いもせず、真剣な顔で聞いてくれた。

すると老夫婦はこの世界のことを話してくれた。この世界は色々な魔物が居るようで、私達を襲ってきたあの魔物もこの世界の奴のようだ。しかも、この世界には私のような魔導士はいないらしい。ある程度自分の状況が分かってくると、老夫婦は私に「サンライズ」に行くことを勧めてきた。サンライズは日の出という意味で、日の出が綺麗に見える場所にあるからサンライズと言うらしい。


老夫婦と別れた私は早速サンライズへと向かった。

街を歩いていると「あの子変わった格好ね...」「見ない顔だけど迷子か?」などと私を見ながらコソコソ話している声が聞こえてくる。と、いうのも今の私の格好は魔道士育成学校の制服、変な目で見られるのは無理もないだろう。

にしても何処へ行っても視線視線視線。


(鬱陶しいな、さっさと冒険者ギルドに手続きしよう...)


そう思った私は早歩きでギルドへと向かった。

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