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考福  作者: 廣瀨 玄武
過去と記憶が紡ぐ日々
3/11

考福3.彼がモザイクを貫く日

【学校】

学び舎。学び屋。

人が知識をつむぎ、知識で人をつむぐ場所。


「一応前聞いた少なすぎる情報から色々漁ってはいるんだがー、このままじゃ到底答えにはたどり着けそうにないな、有他。」

「そうですね、情報が不足しています。」

「白い服を着た人ねー…んなもんどこにでもいるからなぁ。」

優裏さんは表情とともに話題を変える。

「そうだ有他。このままぼけーっとウチにいられても正直アレだから、」

正直アレらしい。

「学校に行ったりしないか?」

「ほら、得意な科目とかあるだろ?」

「僕は…医学に詳しいらしい。」

「ええっ!?いっ、医学!?飛ばしてきたなあ。」

飛ばす?僕が今何か飛ばしたというのか。

有裏さんは僕の混乱を無視して続ける。

「医学なら、近くの肉骨(にっこつ)医学校かなんかがあった気がするぞ。お高いが……」

やけに詳しいな。それに中々珍しい名前だ。とりあえずそこに

「入ろう。」

あっ、声に出てしまった。

「でも簡単じゃ無いぞー?受験とかもあるから特に医学なんか」

やってやろうじゃないの。



試験は1ヶ月後のようだが。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

講義終了の音が校内中に鳴り響いた。

よし、帰ろっt────


深畑(ミハタ)ちゃーん!」


立ちはだかる新たなる敵か。かかってこい。

「今日一緒にご飯とかどうー?近くのファミレスとか」

安い。ダメ。

「ねえねえ深畑ちゃんどんな曲が好きなの?カラオケ行こうよ」

嫌だ。私が歌うのはさいたまスーパーアリーナだけだ。

「深畑ちゃん本当綺麗だね、どんなコスメ使ってるの?」

強いて言えば日焼け止め。


毎日毎日こうだ。世間一般で言うモテ女ってやつ??

ごめん無理。私はどうやらモザイクをも貫く神(ローランド)のような人としか話すことができないようだ。


が、ある春の日。


私の世界がひっくり返った。

NEXT:考福4.過去の景色が色取る日→

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