「A」から始まる物語
またか、、
今日もやってしまった。空虚な心に虚しい空の音だけが響き渡る。
一人ぼっちでいるこの世界でなにをなせばいいのか。
何を求めて動けばいいのか。心を探していても何も見つけられない。
「なんでなんだよ!!!!!!」
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ある日の午後、ふと目を覚ました。
「何なんだよこの夢は、」
最近こんなくだらない夢をよく見るようになってから寝起きが最悪だ。
普段夢の内容など忘れてるのが常の中、この夢だけは鮮明に覚えている。
夢には、色んなパターンがあり、全てひとりぼっちになるのがこの夢の終わり、目覚めの時である。
この夢を見出したのは何時からだろうとふと考えてみるのだがそれについては、全く思い出せない。夢を覚えている事の方が難しいのに、何故かそこだけは思い出せない。
まあ、起きてしまえばこの夢は所詮夢なので考えずに今日の1日が始まる。
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まあ、1日が始まったとはいえ既に午後。
こんな平日の午後に起きれるものといえば暇を持て余した大学生かニートしかいないだろう。
この物語の主人公は仮に「A」としておく。
「A」はさして何をするでもなく毎日を過ごしている。
そう。ただ、過ごしているのだ。
朝には起きず、午後まで寝て深夜まで生産性もなくただ1人きりで過ごしているのだ。
「A」は今何歳なのか、性別は。と最初に気になる事はあるだろうが、そこはさして重要な問題ではない。
「A」が「A」足ることがとても重要なのである。
さて、今日も特筆すべき事はなく、変わらず普段通りの「A」であった。
今日はここまでにしよう。