怖い(?)雑学 後編
「みんなは幽霊って言ったらどんなのを想像する? お化けって言ったら白い服きて足がないイメージだと思うんだが、足がないイメージがついたのは江戸時代なんだ。浮世絵で足が細く書かれてそれがだんだん細くなって最終的には足がないイメージがついたそうな……フゥ」
「いやもう怖い話ですらないんだけど!?」
やり切った感じでろうそくへと息を吹きかける津樂。
「さ、こいつに期待した私が馬鹿だった。さて、もう遅いしそろそろ帰るぞ。送ってやるけどちょっくら飲み物買ってくるからここにいろよ。ちなみになんかいるか?」
「先生太っ腹ぁ~。私コーラがいいです」
「私はお水でいいです」
「俺は紅茶」
「自分はお茶でお願いします」
「おしるこ」
全員の注文を聞くと、雪代は教室を出た。
「今思ったんだけどなんで夏に怖い話するのかな。まぁ体温が下がった気はするけど」
「この時期に怖い話をするのは日本だけ見たいだ。時期はお盆ってことで亡くなった人が返ってくる時期って言われてるし、江戸時代の劇で人の熱気で劇場はかなり暑さで有名な役者はほとんど休みを取ってたみたいだ。それで普段脇役の役者が低価格でやった夏狂言っていう普段とは違う劇の内容が幽霊とかの怖い話だったみたいだ」
「それに、ホラー映画などは三十分歩くほどのカロリー消費があるみたいよ」
「涼しくなるし痩せれるし、一石二鳥なわけだね」
そんな話をしていると、ちょうど教室のドアが開いた。
「うーすお待たせ。え~とはいコーラ」
「あ、コーラ私です」
「霧崎は水だったな」
「ありがとうございます」
「で、哲司はお茶だな」
「いただきます」
「で、ほい、紅茶」
「あざぁ~す」
「で、最後はおしるこだな」
雪代がおしること書かれた缶を取り出すと、津樂はそれを見て、
「先生おしるこなんて似合いませんね」
「は? 私はお茶買ってる。おしるこは……あれ、おしるこ誰だっけ?」
「いや、見ての通り全員分はそれぞれ貰ってますけど……」
――ありがとう
………………
「「「「「いやぁアアああああああああアア!!!!」」」」」
この日を境に、津樂たちは夜の学校には近づかないようにした。




