表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/35

そうだ。村を開拓しよう 3

俺が「くにさき」に帰って忘れ物を取りに戻ってから一日後、ようやく街に帰ってきた。しかし俺が持ってきているものに村中が大パニック寸前だ。


「な、何ですか、あれ!?」


「ま、魔獣が攻めてきたぞぉ!」


中には武器を取り出すものも見えてきたので慌てて窓から顔を出す。


「すいませーん!」


「お?おい、あれって」


俺の姿にようやく気が付いたのか、皆が安堵の顔になる。まぁ、これを見たらそう思うよな。トラック出来た時も軽く騒ぎになっていたし。騒ぎを聞きつけたのか村長も飛び出してくる。


「く、クニサキ様、これは一体!?」


「あ、丁度良かった」


俺は顔を蒼くする村長や役場の職員、村人を尻目に一枚の書類を取り出して見せた。


「この村の道路を整備する許可を頂きたい」


俺は理解が追い付いていない村長たちに向けて、俺が今できる精いっぱいの笑顔で許可を求めた。村長がため息とともに「あなたの顔に免じて・・・・」とチラッと俺の体を見ると書類にOKサインを出した。





「ということでこうなりました!」


「一日帰ってこないからどうなったと思いましたがあなたはこんな事までするんですか・・・」


俺は今、自衛隊施設科で運用されている「施設作業車」と「グレーダ」に両立しながら乗っている。既に一部の道路は舗装が完了しており、少し住民の不安は取り除けたようだが未だにコソコソと見ている者達の姿を見るとやはりまだまだ時間は必要なようだ。


「今回は整備の仕事ですか?報酬は?」


俺の仕事を見てそう判断したのだろう。だが最後が少しだけ違う。


「仕事なのは変わりないけど今回は報酬は無いよ。ボランティア」


「え!?報酬が無いんですか!クニサキさん何か脅されたんですか!?」


どうしてそんな物騒なことになるんだ。どうやらこの世界は仕事をするのに報酬がつくのは当たり前らしい。


「そんな訳ないじゃないか。俺が自発的にしていることだからミルシアちゃんは気にしなくてもいいよ」


「じ、自発的だなんて・・・・あなたは変わっていますね」


「一年前からずっと言われているよ」


地味に傷つく言葉だけどどうしてなのだろうか。あ、もしかして褒め言葉かな「お前は変わっていると思われる程にいいやつ」って意味で。


ミルシア側(どうしてこんなことをしているのかと思って理由を聞いたのが間違いでした。前から変だとは思っていましたがやはり病院で見てもらった方が良いですね。特に頭の方で)


両者で意見が食い違っているがそれが分かるのはまだまだ先の事である。


「とりあえずこの仕事は村の発展にもなるからさ。後々、困らないようにしておけば仕事もずいぶん楽になると思う。俺達にとっても村にとっても悪い話じゃないと思うよ」


「確かにそうですね。分かりました手伝います」



こうして長い長い作業が始まった。

まず一日目は役場周辺の整地を始めた。

ここらへんは比較的まだ大丈夫な方だがしかし楽観できる状態では無い。この役場には雨水などを川に流せるような溝道がないのだ。これでは大雨の時にすぐに雨が溜まってしまいこの道は水浸しになってしまう。まずは「グレーダ」で大まかな道を馴らした後に二人でスコップを持って道を掘った。(ちなみにここまでで二日かかった)



三日目は離れている家々の通行ルートを確保するために邪魔な倒木を排除するのが今日の仕事だった。ここで活躍するのが「施設作業車」だ。

「施設作業車」に搭載されているアームを使い倒木を退かしていく。あまりに大きすぎるものはチェーンソーで一旦、短く切ってから個別に運んだ。これらの倒木はあとで村人たちの薪などに使われるように手配は出来ている。(この作業で三日)



五日目は次は何と農民の一人が手を貸してくれた。理由は「あんたらが村の為にやってくれているのに儂らが何もしないのはおかしい」からだそうだ。話が逸れたが今回は畑周りだ。どうやら村長の話を聞くと最近は畑の農作物がダイヤウルフなどの獣に襲われているらしい。そこで今回は畑周りの策の補修をすることになった。(幸いにも材料はさっきの倒木の素材で間に合った)

その日の夜にダイヤウルフが襲撃してきたがミルシアが64式を二発くらい撃つとあまりの轟音に驚いてにげてしまった。

ちなみに俺もびっくりしてトラックの車内で飛び起きたのは余談である。



6日目はいよいよ本番である。この村の街路をしていく。あまりにも多い為に今回は俺とミルシア分かれて作業をすることになった。(ミルシアにも開いた時間に「施設作業車」や「グレーダ」の使い方を教えた)

やることは一日目にやったことと変わりないが以前倒れた倒木などもあり、それらを解体するのに時間を食ってしまった。俺が終わった時には既にミルシアは終わっていた。

すげぇなと言うと「あなたみたいに倒木などが無かったですからね」と言われた。何それ羨ましい。

(この作業に四日かかった)



一週間以上の仕事をしてようやく村の道が綺麗になった。この後、へとへとになりながら役場に行くとめっちゃ感謝されたけど全く耳に入らなかった。だって疲れていたんだもの。


「ふぁ~~」


凄まじい重労働の反発で激しい筋肉痛の戦っている休日の一日は軽く運動をした後はだらだらとしていた。

そしたらミルシアが来て


「今日は買い物をしましょう」


と言われた。マジですか。断ろうとしたら凄い目つきで見られた。こんな目で見られたらそりゃ行くしかないでしょう。だって死にたくないもの。筋肉痛の為に命捨てるとか正気の沙汰ではない。

という事で連いてきました。隣にはご機嫌なミルシアちゃんがいます。とりあえず今回の買い物は日用品と後、服かな。


「さて行きましょう!」


今回は俺でなく、ミルシアが先導している。たまにはこういうのもいいので任せている。


「そうだね。とりあえず日用品・・・」


「何を言っているんですか?女子ならまず服ですよ」


あ、俺が女性なのすっかり今までの作業で忘れていた。しかし中身が男の俺が女子がわんさか着替えている場所で着替えなんかしたら俺のライフ(主に鼻)がゼロになってしまう。何とかして服ではなく、日用品の店に彼女と共に行き、隙を見て逃げ出すしかない。

そう思った俺はとりあえず彼女に向き直り、言い訳を言おうとした。しかし


トントン


先に肩を叩かれた。俺はぎこちなく振り返る。


「まさか日用品の店に行って逃げようとしているんでじゃないですよね?」


何だこの子。エスパーか何かか。何さらっと俺が言っている事を包み隠さず言っているの。何か怖いよこの子。しかも何か無言だし、これはあれか?こちらが納得する答えを言わないとミンチにするか川に捨てるかの選択を迫られるのか?何か言ってよミルシアちゃん!


「・・・・・」


「わ、分かりました。行きます」


「よろしい」


こうして俺はミルシアに連れられて洋服店に入った。

それから数分後、着替え室から


「あっ、これとか似合いますね」


「えっ、こんなのが似合うのか?」


「絶対似合いますよ。さっ、着てください」


「えっ、でもなー」


「着てください」


「あ、あの」


「着てください。ね?」


「う、う・・・・」


「あ?」


「着ます!い、いや着させてください!」


やってて思ったよ。何で中身や男でしかも大人の自衛官がこんな美少女に脅されないといけないの!?い、いやここはガツンと言えば良し!言おう。あ、やっぱ何でもないです。

こうして無理やりに近い形で大量の服を買わされた。俺は泣きそうだ。何か男としての道からまた一歩遠ざかった気がする。その分、ミルシアは嬉しそうだ。

だがこれでようやく日用品を変えることが出来る!

そう思ったところに一人の女性が飛び込んできた。確か一回あったことがある、確か____


「すいませんっ!」


「あなたは冒険者ギルドの受付嬢さん?」


そうだ。彼女は冒険者ギルドで受付嬢をやっていた人だ。一回、役場で会った事がある。


「緊急事態です。至急あなた達に頼みたいことが!」


俺はため息を吐いて空を見上げた。どうやらまたややこしいことになりそうだ。

次回は戦闘シーンを入れようと思います。そして新しい武器も。何かは楽しみにしていてください。

ですが最近はリアルが忙しいので一週間は投稿できないかもしれません。そこはご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ