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お嬢様は厄介ごとに巻き込まれたらしい

「喉も潤ったから話を続けましょう。クニサキ、下がっていいわよ」


どうやら再び、話が始まるようだ。また再び、盗み耳をするとするか。俺は一礼して下がると扉を閉めて聞き耳を立てた。


「それで話の続きだけど素材は準備が出来るかしら?」


「すぐに用意できます。もしかしたら来られると思いまして」


「ありがたいけど気持ち悪いわね。いつも見られているみたいじゃないの?」


「はは、そんな事出来たら、すぐにしたいものですな」


それはまずいぞ。女の体である俺が言うのも何だがそれを女性の前で言うのは男子としては非情に不味い事だぞ。あれ、何で俺はあいつのことを応援しているんだ?


「それは無理よ。したら気が付かないままで眠るかもね」


さらっと恐ろしい事言ったよ、この人!?大丈夫だよな。バレてると思うと冷や汗が止まらないだけど。

深呼吸を一回してもう一度耳を寄せる。


「・・・は怖いですな。私も部下も気を付けないと」


「クニサキにも手を出しちゃだめよ」


「分かっていますよ」


その後はアレの話は出てこずに普通の談話だった。これ以上の収穫は無いと思ったので聞き耳を立てるのをやめてそのまま待っていた。

少し待つとお嬢様が出てきた。その手には大きく膨らんだ鞄がある。その中にアレに使う素材が入っているようだ。


「ありがとう。助かったわ」


「お役にたてたのなら幸いです。あなたが実験に成功するのを楽しみに待っています。帰り道には気をつけて。幸運を」


それだけ言うと彼は扉を閉めた。お嬢様は閉まった扉を見ると少しだけ顔を赤くした。

ほぉ、そういう事か。表情を見るに今まで我慢してきたものが噴き出してしまった感じだった。なるほどそういうことか。

それが分かった上でいう事にした。我ながら嫌な質問だが。


「お嬢様は彼の事が気になっているですか?」


「え、ち、ちちち、違うわよ!別に彼の事が好きなわけないじゃない!!」


「あれ?私は別に好きだとは言っていませんけどそうなのですか?」


「あ・・・」


メリアはしまったという顔をしてしまった。


「嵌めたわね!!」


「さぁ、何のことでしょうか~~~?」


俺は知りませんよ~~俺は別に彼の事が問題があるかと聞いただけなので別に好きとは誰も言っていませんよ。


「もう馬鹿馬鹿!!」


胸を叩いてくるメリア。ハハハ、そんなものが効くはずが無いでしょう。い、痛い!胸は行けない、胸は。


「痛い、痛い!すいませんでしたから胸はやめてぇ!」


俺の悲痛な叫びを聞いたのか、メリアじゃ勝ち誇った笑みを浮かべた。


「次やったら今度はこの程度じゃすまさないから覚悟しなさいよ!」


メリアのパンチの恐怖の片りんを味わった所で歩いていると途中通ってきた商店街に出た。この調子なら迷う事は無いだろう。

時間も一応、確認しておく。お嬢様のはこっそりとだ。この時計だけでもこの世界にもたらす影響は計り知れない。確かに一般人なら誤魔化せそうな気もしなくもないが悪い意味で余計にやっかいな人物がいる。

おまけに大陸一の技術屋のご令嬢と来た。神様は私に何をさせたいんですか。


「時間は・・・・まだ大丈夫か」


時間的にはまだ大丈夫そうだ。俺が戻ってくると言った時間まであと二時間ぐらいは余裕があるのでゆっくり帰っても問題ないだろう。お嬢様がいると余計にややこしいことになるからしないけどな。


「さてお嬢様、こっちです・・・・・ってお嬢様?」


ばれないように時計をしまってメリアがいた場所を見るとその場所は無数の人しかいなかった。


「・・・・・・・」


俺はあまりのことにフリーズするしかない。顔がどんどん青くなっていき汗が滝のように滴り落ちてくるのが分かる。あまりのことに通行人がびっくりしてこっちを見ている。

だが俺にはそんなことを気にしている余裕なんて全くなかった。ただ苦笑するしかなかった。


「わ、悪い冗談ですよね・・・?」


そうつぶやくがさっきの様に威勢の良い言葉はどこからも聞こえてこなかった。代わりに俺が天空を見上げる。


あぁ、神様。俺はもうダメかもしれません。


「くっ!」


俺は泣きそうになるのを必死で堪えて、迷子の迷子のお嬢様探しが始まった。




一方、メリアの方はと言うと。


「すごいわね。中々、見て回っていたことがないから余計に新鮮に感じるわ」


生まれてからずっと離れたことも無い土地だったが心配性な両親のお蔭で外に出ることはあまり無かった。しかもアレを完成させるのに一生懸命だったころに素材を取りに来たときには頭の中がアレの事ばかりでいっぱいだった為にじっくり見る事が出来なかったのだ。


「本当にクニサキが居て助かったわ」


クニサキが来る途中にも丁寧に答えてくれたのでどこがどういう店なのかは大体把握することが出来ていた。やはりクニサキを雇ったのは正解だったかもしれない。


「お嬢さん」


肩を叩かれた。振り返るといかにも柄に悪そうな男が数人立っていた。


「何なの?」


明らかに怪しいために初めから喧嘩腰でしゃべりかけるメリア。


「つれないなぁ、そこが可愛いだけど。ねぇ、これから俺達と飯でも食いにいかない。いい店知っているんだよ」


ここに国東がいたのなら、「どこのナンパ男だよ」と言いそうなものだがあいにく当の本人はメリアを探して全力疾走中である。


「邪魔よ。どいて」


「ほらほら恥ずかしがらないでいいから」


伸ばされた手は肩から徐々に下に伸びてきている。完全に下に行く前にメリアの手がそれを払った。


「汚らわしい。下心が丸見えですよ。下心を隠して近付きたいならもっと上手にしなさい。馬鹿なお人」


「何だとぉ!もう一回言ってみろ!」


先頭の男は凄みある顔を近づけて怒鳴るがメリアも負ける女ではない。


「頭の小さい馬鹿な人と言ったんです!頭の方も検査に行ったらどうですか?良い所を紹介しますよ」


並みの人なら精神的に大ダメージを受けてしまうよことを大声で言うメリア。伊達に技術屋として日々、備品を弄っている訳では無いのだ。


「そうか。ならいいぜ」


急に笑みを浮かべた男は後ろの男達に合図を送った。後ろの男達は笑みを浮かべながら彼女の体に近づいて押さえ込んだ。


「離しなさい!聞こえているの!」


さすがのメリアも口論では勝っても力では到底、鍛えている男達には敵わない。


「可愛がってやるぜ」


その笑みにさすがのメリアも背筋が凍るような感覚がしてきた。


(助けてクニサキ!)


メリアは男達の連れられて路地裏へと連れ込まれていた。





「どこだ・・・・どこだ・・・どこだ!」


息が荒くなってきているがそれに構う暇はない。そんなことよりもお嬢様を見つける事が先決だ。もしもの時の為に9mm拳銃もすぐに抜けるようにしている。

路地裏まで入った時に偶然にもその声が聞こえた。


「おとなしろよ!」


「まさかとは思うが・・・・・」


最悪を考える。とりあえず9mm拳銃を抜いて壁から少し頭を出して向こうを見た。


「あちゃーー」


思わず手で額を抑えてしまう。そこにはいかにも悪そうな男達に囲まれていてすぐにでもイケないことでもされそうな感じである。

これは早く行かないとまずいと思い、9mm拳銃をもう一度点検して飛び出した。


「動くなっ!」


いきなりの乱入者に全員がこちらを向く。それを見た者達の反応は様々だ。


「もしかしてお嬢ちゃんの仲間か?いい女じゃねぇか」


手でお嬢様を捕えている男はお嬢様に聞いている。お嬢様は何で来たの!?逃げなさいみたいな目を俺に送ってくる。そうするわけにもいかないので無視する。


「そちらに迷惑をかけたらなら謝る。だから彼女をはなしてやってくれ」


「別にかまわないがこうするってのはどうだ」


要求を聞いてみると呆れるものだった。勝負をして俺が勝ったら彼女を返す、負けたら俺がそちらへ行くと言う者だった。

それに対する返事は


「上等だ」


「言ったな?武器は使ってもいいが魔法はだめだ。分かったな」


安心してくれ、俺は魔法は使えないから


「じゃあ、行くぞ」


「受けて立つ」


カウントダウンが始まる。


「3、2、1 始め!」


同時に男が蹴った。それに対して俺が取った行動は・・・・・。

自分の話を聞いてくれると嬉しいです。

自分は講演会を聞いていたんですよ。そしたら昼食の影響か、腹が痛くなってきて吐き気がする。退出して人気が無い場所で俺は○いてしまいましてそのまま帰りましてそれからは39,8度と言う高熱を薬で何とか押さえ込んでまた学校に行ったら今度は腹が痛くなって・・・・その後に何とか小説を書き終わって保存しようといすると突然ブラウザが切れて小説が全部消えてしまったために遅れました。

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