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No.1141.Ice Age
月にワインを注ぎ 紅に染まる
ちぎれた僕は声も途切れ途切れに
金切り声をあげて
泣き崩れてしまう
突き刺さった氷の刃
冬が過ぎれば とけるだろう
雪に埋もれたこの道 足をとられ動けず
氷河期の氷とともに眠りゆく
闇にナイフを突き刺し ひたすら切り裂く
めくってもめくっても闇は闇のままそのまま
途方にくれてしまう
悴んでしまった体
ささくれだった心の炎
このままいれば 燃え尽きてしまう
雪に埋もれたこの道 足をとられ動けず
氷河期の氷とともに眠りゆく
とこしえにいつか目覚める日を夢みて




