表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

わかんないよ?連れ子かもよ?

作者: ニケ

あたしはみさこ。二児のママ。三十路過ぎの専業主婦。

ちなみにうちの子達は、長男のなおきが幼稚園の年中さんで、次男のたくやはこの前一歳になったばかりで、まだ言葉は喋れないわ。でも、たくちゃんには不思議な能力があるの。人が嘘ついているのが分かっちゃうの。本当よ。嘘ついている人がいるとその人のこと指差して、「だぁー」って言うの。

だからあたしは、いつもママさん達で集まってお茶会する時も余計な駆け引きに惑わされなくて済むのよ。すごいでしょ?あたしだけが知っている秘密。


さて、今日は先日あった出来事について話すわ。

この前ね、お兄ちゃんの仲良しの友達が、家族でうちに昼ご飯食べにきたの。友達のひろくんとひろくんのパパとママの三人だったわ。

うちの旦那は仕事でいなかったんだけど、6人で仲良く食事したわ。ちなみに昼食のメニューはチャーハンだったわ。お客様がくるのに失敗できないからね。

それで、ふと見るとなおきがグリンピースだけ端によけていたの、だからあたしは、

「ひろくん見習って好き嫌いせず食べなさい」

って言った。なおきは、

「えー、だっていつもは入ってないじゃん」

と言い訳する。

「なんだよ。なおき、グリンピースも食べられないのか。俺は何でも食べられるぜ」

ひろくんは得意げだ。だか、

「だぁー」

おっと、たくやの嘘発見器に引っかかったぞ、とあたしは心の中で笑った。

「なにいってるの。あんただってピーマン食べられないじゃない」

ピーマン食べられないんだ。ひろくんママ大変だな。

「あれは仕方ないんだよ。だって苦いし」

ひろくんは痛い所をつかれて膨れっ面。

「二人ともまだまだだな。おじさんが子供の頃は好き嫌いなんて一度もしたことないぞ」

さすがひろくんパパ、と思いきや、

「だぁー」

あらら。

「あなた、そう言うことは人参食べられるようになってから言ってよね」

とひろくんママかわ冷たく言い放つ。

子供達も、「一緒じゃーん」とはやし立てる。

それにしても、グリンピースにピーマン、人参とはベタだな、とあたしは思っていたとき、ひろくんママがため息混じりに不平をもらす。

「まったく、似たもの親子なんだから」

「だぁー」

おっとっと?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ