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異界の神  作者:
3/3

遭遇

何故か文頭の空白が反映されない…?ので見にくいと思いますが申し訳ありません

木の根元に座って空を見上げる。


「…何年ぶりかな…」


ずっと天界にある社にいたから空の青さも新鮮に感じる。

思えば数千年は座りっぱなしだったような気がしてぞっとした。


「…まあ、いっか」


過ぎた事は気にしない。

そのまま空を眺めたり辺りを観察していると不意に甘い匂いがした。

興味を惹かれ立ち上がる。


「クスクス」


キョロキョロしていると誰かの笑い声がした。

上を見上げる。

すこし上の幹から身体を出した半透明のナニカがいた。

私が気づいた事がわかったのかふわりと降りてくる。


「初めまして」


「うん。初めまして」


恐らく妖精だと思われる人型は薄く緑色をしていて、目を離せば周りの緑に紛れて消えてしまいそうだった。

大きさが両手のひらよりすこし大きいくらいだったためしゃがんでもだいぶ差がある。


「あなたはなに?」


「あなたはなに?」


「私は人間」


「私は精霊」


精霊だったらしい。

私の世界には精霊は出来なかったから改めてファンタジーだと期待が高まる。


「ね。旅人さんはなにをしているの?人間じゃないよね?」


「人間じゃない?」


何でだろう。ちゃんと世界を移動する時に人間の身体を作ったのに。


「わかんないの?」


「…私って人間じゃないの?」


「うん。人間の形だけど違う」


ぷわっと精霊の手から光が舞う。

光が人型を形作る。


「まずは人。一番多くて一番弱い。魔力も少し」


軽く手のひらを一振りすれば今度は獣型になる。


「二つ目は獣人。意思のある獣。魔力はない」


また手を振れば今度はやや小さめの人型になる。


「三つ目は小人。芸の一族。種族が多岐に渡るけど全体数は少ない。魔力は多い」


今度はすらりとした人型になるが傍に木のようなものが現れる。


「四つ目は森の民。木から生まれ木と共に過ごす。魔力は木による」


指を鳴らせば黒い靄になる。


「五つ目は魔族。魔の者。瘴気から生まれた世界の敵」


ぱんっと手を叩けば光は粒子になり精霊に吸い込まれた。


「最後に私たち精霊。世界から生まれて世界を管理する役目を持つ」


じっと精霊の瞳が私を捉える。






「人の姿をしていながら私たちと同じあなたは一体何」

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