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異界の神  作者:
2/3

回想

ふわふわとした思考の中

浮かんでくるのはかつて人だった時の記憶





「ワシの代わりに神となって欲しい」


普通の生活を送っていた私はいきなり白い空間に放り出されてそこに居た先代の神に頼まれた。神は世界と共に生まれるもの。不安定な世界を安定するまで支えるのが神の役目。


そう言われた。


私が選ばれた理由はそう言うものだからと押し通された。


先代は安定させる事に失敗し世界が先代を不要とした。新しい神に力を渡さないと神が消失してしまい結果的にその世界は滅びるらしい。世界が滅びると言われれば断るわけにもいかなくなり、仕方なく私は神を受け継いだ。


神になってまず起きた災害で世界の半分が壊れた。

人間は半分ほどになった。

私はまず大地を増やし、動植物を増やす事を第一とした。

配下を生み出して組織化し其々がその役割を果たす事を定めた。

人間の国には関わらないが世界を滅ぼそうとする者、神域を侵した者には罰を与えると宣言した。

あやふやに思われていた神を存在するものだと生物全てに知らせ、度々配下による宣託もしてやった。




そうして先日


世界が漸く存在を確定させたことを知った







目を開ける。

私の前には一本の巨木が立っていた。

手を触れれば歓迎されている意思が伝わってくる。

心の奥から湧き上がる衝動に笑みが漏れた。



役割を果たした神は自由になる。

消える事も考えたけど私は人間だった頃に憧れていた異世界に渡る事にしたんだ。


私の世界では不可能だったファンタジーと関わるために。




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