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対策支部 八月十五日 十一時十分
天使対策支部で四季 残四[しき ざんし]はイライラしながら弁当を食べていた
残四は、誰が見ても口から「ザ・日本人」と思わずこぼれでるほどの容姿のフランス人だ
正確には、日本人とフランス人のハーフだが
「おい、四季 弁当なんか食ってる場合じゃねぇぞ」
そこへ四季の上司が声を掛けてきた
いや、怒鳴ってきた
「あん、俺が何しようが勝手だろうが」
そう適当に答えると彼が予想していた答えが帰ってきた
「回りの警報音が聞こえねぇのかテメェ」
「うっせえぇなあ聞こえてるから、こんなにイライラしてんだろうが」
部屋は真っ赤に染め上がり回りには、ビィービィービィーとやかましい音が鳴り響いていた
「聞こえるなら、さっさといってこいおめぇの仕事はあいつらをぶち殺す事だろうが」
はぁ~とため息をついてから彼は静かに答えた
「分かってる、場所はどこだ」
「場所はこれに載ってる」
そう言い上司は、端末を投げる
それをキャッチしてめんどくさそうにザ・日本人は歩く