15/19
2
病室 八月十六日 五時五分
燐音は目をさました
何故ここで寝ていたのかが分からない
「あの天使はどうなった? くそっ! 訳わかんねえ」
「こっちが聞きたいだが」
燐音は一人言のつもりだったのだが、見た事もないやつのおかげで会話になった
「四季の話だと、いきなり空から降ってきたそうじゃないか」
そう言ったのは、残四の上司だ
「はぁあ? 四季?」
もちろん燐音には何を言っているかは、分からない
「ああぁ、ごめんごめん四季って言うのは俺の部下だ 、いや形式的には部下だ..て言う方が正しいかな」
何を言っているのか分からなかった
残四の上司は、燐音の気持ちなどどうでもいいのか、質問する
「まずあなたの名前を教えてくれますか、こちらの情報が間違っている可能性もありますし、それと気を失う前にどこにいたのかも」