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2-1 妹と書いてわんこと読む

2012/04/05 最後の方で地の文が一行抜けてたので修正。



 妹のユーリヤがかつて一緒に姉弟きょうだいのように育ったラブラドール・レトリバー『エミリアナ』の生まれ変わりだと確信してから僕、エミリアノは決心した。

 ユーリヤをキチンと「人間の女の子として育ててみせる!」と。



 ☆☆☆☆☆



「おさんぽ! おさんぽ!」

「うん。分かったよ、一緒に行こう。だからそんなに服を引っ張らないで」

「わーい」

 大分言葉も喋れるようになったユーリヤは6歳。とにかく元気盛りだった。

 そしてあの時僕の「このままではマズイ予感がする」は的中した。それはもうど真ん中に。


「川!」

「あああ、待ってユーリ! 服を着たまま行かないでー!」

「きゃはははは! エミリもー。エミリもー!」

 ラブラドールは元々泳ぐのが好きな犬種。泳げる水があればまっしぐらに突っ込んでいく僕の元気な妹。そして楽しそうな笑顔で僕の手を引っ張って川の中に引きずり込もうとする。

「いいかい、ユーリ。川や湖を見てもすぐに突っ込んじゃダメだよ。水から出た後に風邪を引いちゃうからね。それに服を着たまま水に入るのもダメだよ」

「うん、ユーリヤわかった!」

「だからって外で服を全部脱ぐのもダメー!」

 上着を脱ぎ捨てて下のスカートにかけたユーリヤの手を慌てて止める。もう心臓はバクバクだ。周りにいつも遊んでるグループがいなくて本当によかった。

 昔、『エミリアナ』は真冬でも躊躇せずに喜んで山の清水に遊びはしゃいだという記憶がある。今はまだ暖かいからいいものの、なんとしても今年の冬までにはしっかり言い聞かせておかないと! 去年一昨年はミハイルにぃと一緒に目を離さず、吶喊とっかんするのを引き止めるので大変だった。


 他にも、手をつないで町を歩いていたら突然ユーリヤがしゃがみこんだ。

「これなに?」

「ああああ! そんな『落しもの』を拾っちゃダメー!」

 ユーリヤは落ちている物には何でも興味を示す。それどころかすぐ手に持って鼻を近づける。例えそれが『拾うのに適当でないもの』でも。

「いいかい、何でも落ちてる物を拾って来ないように」

「うー。うん、わかった」

「よしよし、いい子いい子」

「えへへ」

 褒めてサラサラのアッシュブロンドの髪を撫でるとユーリヤの表情が蕩ける。アンバーの瞳を細めて気持ちよさそうだ。ああ、素直で可愛いなぁ。男の子も女の子も関係なく接するあのミハイル兄がすっかりユーリヤに骨抜きになったのもよく分かる。


 そうそう。町の小さな祝祭パレードだともう大はしゃぎだ。

「おいしそう! はやく、はやく!」

 僕らのダーンドール神国は肥沃な土地が多く、農牧が盛んで食べ物が豊富だ。それこそ一年凶作になっても大丈夫なくらい莫大な生産量を誇っている。

 実際、今なお続く2回目の戦時中で人手が少なくなっていても、まったく食べ物に困ることはなかった。

 ……2回目の戦時中っていうのは、またツァオ国への支援戦争だった。4854年に青狼国を退けた弱小ツァオ国だったけれど、その2年後に今度は周辺6ヶ国に突然宣戦布告されて経済封鎖されてしまっていた。この戦争は5年続いて、まだ終わる気配がなかった。

 結論から言うと、戦乱は4866年まで続いた。実に10年もの間続いた戦争は、またもやツァオ国の勝利で幕を閉じた。

 つくづくツァオ国は戦争を吹っかけられる運命にあるのかと思ってしまう。

 まあ神国は多少の逆境ではびくともせず、このパレードのように食べ物溢れる国で本当良かったと思う。

 屋台前で木の棒に貫かれた子豚が火にあぶられながらぐるぐる回り、ソーセージやハムやチーズがパンの上で踊る。鍋一杯のカボチャとジャガイモのスープが大きな木のスプーンでゆっくりとかき混ぜられている。ブドウやハチミツ、リンゴにイースター領の桃まで吊るされていて、子供たちに大人気だ。

 ユーリヤはとにかく食欲が旺盛で、目を輝かせながらあちこち屋台に顔を突っ込んではそこの食べ物に手を出してリスのように頬張っている。太らないのはきっと成長期だったからだと思う。

 一方、その後ろで僕とミハイル兄は青い顔になっていた。

「ミ、ミハイル兄。そっちはお小遣い大丈夫?」

「すまん。俺はさっきユーリに買ってあげたパンケーキで最後だ。エミリは……」

「僕はまだもうちょっとだけ……でも、あと1,2品で僕も尽きると思う」

「ここらが限界か……よし、エミリ。お前がユーリにビシっと言って来い」

「ちょ、ちょっと待ってよ! それひどいよ! あんな、あんなユーリの幸せそうな顔を僕に曇らせろっていうの!? ユーリ泣くよ! 泣いちゃうよ! 大体ミハイル兄はいっつも面倒な事や汚れ役を僕に押し付けるよね。ひどいよ!」

「ええーい、長兄の特権だ! いいから行って来い。俺はヤだぞ、ユーリにがっかりされるのは!」

「僕だっていやだよ!」

「ぬう。どうしても……か」

「どうしても、だよ」

「……ならば是非もなし。ここに至っては衝突避けられぬか」

「ミハイル兄……僕は、僕は……!」

「言うな、エミリ。問答は無用だ」

 ひっそりと兄弟の危機が目前に迫っているその時、ユーリヤが手についたあぶらをペロペロと舐めながら手を振ってきた。

「ぷぅ。もうおなかいっぱい。おいしかったー。ミハイルおにーちゃん、エミリ、ありがと!」

 そう言って、ユーリヤはせわしなく今度は大道芸の人垣へと駆け出していった。

「……」

「……さて。俺たちの危機も無事去ったことだし、ユーリを追いかけるぞ。エミリ」

「うん、そうだね」


 あとは、ヒマな時間があると遊ぶかもしくは。

「くー」

 家でお腹を出しながらウサギの毛皮の上で盛大に寝転がっているユーリヤを見つけた。ヨダレが口から垂れているのは愛嬌だね。

「しょうがないな……伯母さーん、何か上にかけるものなーい?」

「あらあらどうしたの……まあ」

「僕が奥の部屋に運ぶから……よいしょっと」

 だっこするように抱きかかえると、ユーリヤが目を閉じたまま手を僕の首に回してきた。夢うつつってところかな。

「えへへ……」

 楽しい夢でも見てるのか、ユーリヤの小さな唇がだらしなく緩む。

 そのまま僕の首筋に顔……というか鼻を埋めてきてちょっとこそばゆい。なんだか鼻を鳴らしているようにも思える。僕の匂いがするのだろうか。

 僕はそのままそおっとユーリヤを干し草の敷き詰められたベッドに寝かしつけた。

「……今度こそ、一緒に大きくなろうね。ユーリ」

 肩まで伸びているユーリヤの髪を少しだけ手でさらい、その感触を確かめるように撫でる。

 ユーリヤの寝息はどこまでも安らかで、その姿を見るだけで胸の奥が温かくなった。


 とまあこのように、ユーリヤは食う寝る遊ぶの野生児っぷりが非常に色濃くでてきている。幼い内はまだいいのだけれど、もしずっとこのままだったら……

 僕はちょっと妹の将来が心配です。本当にユーリを女の子として育て上げられるのだろうか不安で一杯だった。



 ☆☆☆★★



「いいかい、ユーリ。『エミリお兄ちゃん』だよ。さあリピートアフターミー。『エミリお兄ちゃん』」

「んん? エミリ! エミリ!」

「だからー……」

 日の暮れた家の居間でがっくり肩を落とす。足を投げ出してわら束の上に座っている僕の膝の上には、ユーリヤがご機嫌そうに寝転がりながら時々足をバタつかせていた。

「うう。ミハイル兄はお兄ちゃんなのに……」

 どうにもユーリヤは僕を弟みたいに扱っているふしがある。たぶん、ユーリヤはいまだ僕の『庇護者』のつもりなんだと思う。そりゃぁ昔、『エミリアナ』には村にいた頃はいつもいじめっ子から守ってもらってばかりだったから、今でもそのつもりだというのは分かるんだけど。

 だけど、今は違う。

 今度は僕がユーリヤの前に立つんだ。僕はユーリヤの『お兄ちゃん』なんだから。

 だからまずは、ユーリヤは僕の妹であることをしっかり教えることから始めた。

 ……仲間内でも結構からかわれるし。「エミリアノって弟属性だよなー」とか「兄貴の威厳ないよな」とか「やー。ちょっと早いけど背伸びしたい年頃なんだろ。いい妹さんじゃないか」とか。

 まあユーリヤが7歳になったらなんとか『エミリお兄ちゃん』と呼んでくれるようになったからいいけれど。呼んでくれた時はちょっと感動したよ。えへへ。

「エミリー。ちょっとこっちに来てくれる。お話があるの」

「伯母さん……に伯父さん。はーい」

 膝の上のユーリヤをどかして立ち上がる。コロンと転がったユーリヤは不満そうに口を尖らせていた。けれど突然ユーリヤは助走をつけて僕の背に飛び乗ってきて、つんのめりながらも慌ててユーリヤを背負い上げる。

 僕は肩口にユーリヤの顎が乗るのを感じながら伯父さん伯母さんの所に向かった。

「なに?」

「うん。昨日聞いたんだが……エミリ。君は騎士になりたいそうだね」

「……はい」

 伯父の言葉に僕は神妙に頷く。

 騎士になるためにはある特定の場所で半日から三日ほど動かず座り続けていなければならない。そして『声』が届くのを待つ。『スポット』と呼ばれるその場所は国が管理していて、利用するには申請と大きな税金が必要になる。

 騎士の儀式を受けると結果は三通りの人に分けられる。一つは何も変わらない人。これは過半数の人が当てはまる。二つは無事に騎士の力を目覚めさせる人。これは本当に極一部の人で、『声』が聞こえて力に目覚めるかどうかは完全な運任せだ。

 そして……三つは騎士の力を目覚めさせたけれど、その後の発熱に耐え切れず衰弱死してしまう人だ。これは騎士の力が目覚めた数少ない人の内、実に大半が命を落としている。

 騎士の儀式を受ければたくさんのお金がかかる。それでも騎士の力は手に入らないかもしれない上に、力を目覚めさせても死んでしまう可能性がある。

 けれど騎士になることで得られるのは人を超える力とそれに伴う地位だ。それは決して貧困になることはないと約束してくれる。

 リスクとリターンを考えると、断然リターンが大きい。全体数から見れば、死ぬのは一部にすぎない。しかし賭けるのは自分の命だ。どうしてもそこに躊躇いが生まれてしまう。

 だから騎士の儀式を受けようとすると、さまざまな天秤が揺れ動く。自分はおろか、周り家族全体の話になってしまう。貴族に至ってはもっと大事にだってなりえる。最悪、死ぬ前提で騎士の儀式を受けなければならない。

 騎士になるということは、一度死ぬ覚悟をしなければならないということなんだ。

 そして僕は、それでも騎士になることを夢見ている。

 小さい頃からたくさんの好きな騎士様のお話を父さんや神殿の神官様から聞いていて、憧れた。僕もああなりたいと、なれるかもしれないとドキドキワクワクした。なにより、身近にいた父さんが騎士――正確には準騎士――で、ああなりたいとも思っていた。

 子供たちにとって騎士は手に届くかもしれない夢物語なんだ。誰もが一度は英雄を夢想して、騎士になることを渇望する。

「僕は、騎士になりたいです」

 死ぬかもしれないけれど、そもそもスポットで『声』を聞けないかもしれないけれど、それでも僕は……騎士になりたい。

 そうだ。騎士になって僕は……

「そうか……エミリ。実は君の父さんから騎士の儀式を受けられるだけのお金は預かっているんだ。だから希望を叶えることはできる。けれど」

「あのね、エミリアノちゃん。二つお隣の家の男の子は17歳で騎士の儀式を受けたそうなの。けど……けどね、騎士様の力に耐え切れずに高熱が続いて意識を失って、そのまま女神様の元に召されてしまったのよ」

 今にも泣き出しそうなウリヤーナ伯母さんの言葉に息を飲む。心臓が急に締め付けられ、恐怖が鎌首をもたげる。

 けれど、僕は必死でそれを押し殺そうと拳を強く強く握った。

 背中にかかる小さな妹の重みを感じながら、僕は前を見据える。

「それでも、お願いします。僕は騎士になりたいんです」

「そもそも騎士様の力が現れないかもしれない。仮に現れても……死ぬかもしれない。大体エミリの今の年齢だと、発熱した際はその三分の二以上が死んでいるという話だ。もし君が母さんの血を濃く継いでいたなら、もうちょっと危険も少なくなっていただろうけど」

 三分の二。

 その現実を噛み締めるように深呼吸をする。吐いた息は少し震えていた。

「だから、せめてあと3年待ちなさい」

 3年後……16歳だ。

「体がもっとできあがれば、最悪の可能性も随分と低くなる。今受けるよりはずっといい。だからもうしばらく待ちなさい」

「そうすれば、騎士の儀式を受けてもいいですか」

「うん。その時はもう止めないよ」

 言葉は淡々と。しかしいつもの笑顔を消して、痛みに耐えるような顔でキリル伯父さんは言った。

「分かりました。ありがとう、ございます」

 僕は申し訳なさと、嬉しさとがないまぜになりながら頭を下げた。

 僕らの雰囲気に何か感じるものでもあったのか、ユーリヤは大人しく話を聞き入っていた。

「父さんを、探すのかい?」

 ポツリとこぼした伯父さんに、僕はわずかに言葉に詰まる。

「探したいとは思っています。もし騎士になれたら『ムーンストラック・ウォーカー』の門を叩くつもりです。あそこなら色んな所に支部がありますし。なにより……」

「父さんが昔働いていた場所だから……かな」

「はい」

 ムーンストラック・ウォーカーは柊の葉の上に角笛を持つ道化のマークを戴く、民間の中でも高名な悪魔祓い専門組織だ。時折地上に現れる悪魔の軍団を主な相手として戦っている。ダーンドール神国に本拠地を構え、世界中の色んなところに支部を出していて、出資しているスポンサーも多い。

 ムーンストラック・ウォーカーに入ってから知ったことだけれど、あくまで対悪魔を専門にするのは上位の騎士・魔導士だ。下位の見習いを含めた準騎士達は色んな経験を積む意味でも悪魔調査・退治だけでなく、普通の魔物討伐を始め雑多な依頼を民間や国から請け負って出向いている。

 慣れてくると今度は色んな悪魔の事を研修で学んだりしながら、悪魔を中心とした任務になる。そうなれば一人前というわけなんだ。

 僕はあそこに行けば色んな土地の話も聞けるし、また仕事として色んな場所に派遣されると睨んでいた。そして父さんの行方を調べるのにも役に立ちそうだと思っていた。

 まあ、単純に憧れの組織だったっていうのもあるけどね。

 ムーンストラック・ウォーカーは世界四大騎士団に準ずる、或いは並び立つくらい有名なところだ。その活躍は少年の心を捕らえて離さない。

 特に創始者達が倒した(ダブル)A級大悪魔の逸話は大人気だ。2A級は災厄認定等級としては実質上から二番目。複数国家規模での対応を必要とする大災厄。大陸を暴れまわり危機に陥れる恐るべき世界の敵。

 それを、ムーンストラック・ウォーカーの創始者達は見事討ち取ったのだ。そして2A級の災厄解決に多大な貢献をしたとして、彼らは堂々と金盾の勲章を授かった。

 そして彼らが創立したムーンストラック・ウォーカーは、今や世界各国で活動する大きな組織となっている。

「心配せずともあの義兄さんがそう簡単に死ぬはずがないよ。きっとまたどこかで寄り道してるんだろうね」

「ええ。ヴァルトったら本当に昔からあちこち余所見してて、ちょっと目を離すとすーぐ私の手を振り切って駆け出すんだから。捕まえるのに苦労したわぁ」

 ヴァルトというのは父さんの名前だ。

「僕も、父さんは絶対にどこかほっつき歩いてるに違いないと思います。帰ってきたら今まで何をしてたかしっかり問い詰めないと」

「うんうん。でも問い詰める前に、大きくなった君の姿を見たら義兄さんは絶対に大喜びするだろうね。覚悟しておいたほうがいいよ。しばらく離さないだろうから」

 その光景を思い浮かべているのか、伯父さんと伯母さんが口元に手をやって微笑わらっていた。きっと二人の中でははしゃいだ父さんにもみくちゃにされている僕がいるに違いない。

「青狼国とツァオ国との戦争が終わってすぐまた戦争が始まったんだ。長く続く戦で色んな不幸が増えている。困った人がいたらすぐ手を差し伸べるような人だったから、今回もそれで帰るに帰れない状態になってるかもしれない。

 そもそも、死んだという通知もないんだ。君の父さんを信じてあげてやってくれないかな」

 うん。戦争に発って一度も便りをよこさず、ずっと音信不通ならどこかで死んだものだと考えるのが当たり前だ。

 それでも伯父さんと伯母さんは今でも尋ね人の届けから父さんを探し続け、また探し人の届けを出し続けているのを僕は知っている。出会った旅人や商人の人たちに聞き回っているんだ。

 決して軽い、無責任な励ましじゃない。だから僕も諦めるわけにはいかないし、そのつもりもない。

「ありがとうございます」

 目頭が熱くなった僕は、それを堪えて心の中で何度も感謝の言葉を繰り返した。







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