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格好良い大人。


 1箇所穢れを祓うと、皆自信に繋がったのかあちらこちらへと祓いに移動した。今日1日でこの周辺の穢れはほとんど祓われた。

後は馬車で移動しなければならない。

子供達は役にたったのが嬉しいのか次へ次へと行きたかったが体に負担もかかるからね。意外と魔力もっていかれるからね。倒れちゃうからね。経験済みだからね。


と、言う事で今日はおしまい。後は体を休ませます。



子供達が来て領内の浄化が進んだからか、領民の顔が明るくなったからか、希望が持てるようになったからか、チャコル伯爵の顔色も明るくなった。


良かった良かった。



次の日、子供達は馬車に乗り少し離れた所の穢れを祓いに来た。馬車の周りにはチャコル伯爵家の騎士団とサンガリア公爵家の騎士団が守り、聖獣の仔達はライデンの籠に入り移動。

僕?僕は騎士団の人達と一緒に騎乗しているよ。

僕、馬に乗れるようになったからね!!!

あれからジルにお願いして馬に乗る練習をしてたんだ。

まあ…、遠出は今回が初めてだけどね…。

鞍に浮遊の魔法陣付与して酔わない様に細工しているけどね…。

ジルは僕のお側に控えております。ジルとの遠出も初めてだから嬉しい。

不謹慎だけどピクニック気分になっちゃう。


2時間も移動すると目的地に着いた。

皆馬車に酔ってないかな?見ると何人か顔色の悪い子がいたのでポーションをあげる。

馬車にも浮遊の魔法陣を付与しようかなぁ…。



 皆で準備をしていると、暗がりから魔獣の群れが襲い掛かってきた。子供達を守るように騎士さん達が周囲を囲む。2人の騎士さんが前に出て大量の水を生成し、魔獣へと放つ。

おっ?!窒息させるつもりかな…?



………結果…、ドン引きでした。なんか今までの人達すみません…。嫌なもの見せて……。

傍から見ると完全やばい人だった…。なんて残酷な…。魔獣が悶え苦しんでるのを見るのがきつかった…。一思いに殺してあげるって優しさだね…。

子供達が阿鼻叫喚……。


騎士さん達が落ち込んでいる…。なんかすみません…。僕が提案したばかりに…。なんか心なしか騎士さん達からこいつのせいでみたいな視線を感じる…。気の所為?疑心暗鬼ってやつ……?


 責任を感じて僕は子供達に説明する。

「魔獣の血によって土地が穢れるんだ。穢れた土地には更に魔獣が出現しやすくなりまた穢れる。繰り返している内に人の住めない瘴気漂う土地になってしまうんだ。

だからこそ、魔獣の血によって穢れない戦い方をしないといけないんだよ。

この土地の為にも、この土地に住む領民の為にも。精霊さん達の為にも。」

子供達に話すと子供達はバツの悪そうな顔をした。

「騎士さん達も嫌な戦い方を強いてしまいすみません。騎士さん達も無駄に苦痛を与える戦い方は辛いですよね。」

「いえ、我らはこの土地を守る為の騎士ですから。それがこの領地の為になるのならばどのような戦いでも良いのです。」


か…、カッコいい〜!!

一気に子供達の尊敬を勝ち取った騎士さん。

男の子はキラキラした目で騎士さんを見上げ、女の子はキュンキュンした顔で騎士さんを見上げる。


…ぼ…僕の理想のカッコいい大人像を見つけた!

僕もさらっとこういう事が言える大人になりたい!


ちなみにジルは僕の格好良いおじいちゃん像。

年をとったらジルみたいに強くて格好良くて何でも出来る有能なおじいちゃんになりたいんだ。



 そんな感じで魔獣が出たら騎士さん達が活躍してくれて、僕達が穢れを祓うのを助けてくれた。

おかげで順調に浄化が進んでいる。

この調子なら思ったより早くこの子達を帰してあげられるかも…。


夜は再びチャコル伯爵邸へと帰り就寝。

遠出をしたり、魔獣の討伐を見たりとストレスがかかってるかも知れないから明日はお休みにしてもらった。

明日はあの子達を何処かに連れて行って遊ぼうと思う。



その前に僕はカーを見に行く。

カーは最初に瘴気が出た森に置いてある。転移するとカーの周辺の瘴気が少し薄れている。少し奥へとカーを動かしておく。カーのお金の貯まるスピードが中々早い。それだけ瘴気が濃いと言う事だ。


僕は外に出てひたすら魔獣討伐に精を出した。

魔獣が減ってチャコル領は嬉しい。瘴気による貯金が出来て僕は嬉しい。更に魔獣討伐でカーに買い取って貰って更にお金が貯まって嬉しい。人助けが出来て嬉しい。

良い事づくめじゃないか!


夜が更けるまで僕は無心で討伐した。

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