到着〜!
再びへ城へ戻って来た。
第一次部隊として出発だ。メンバーは僕とシロガネ、ヤモ君とジル。僕の護衛兼サンガリア公爵家使者として騎士団長さん。勉強がてらジェラルド様とネイト。チャコル伯爵と側近さん。それに聖獣の仔達がわらわらたくさん…。噂を聞いた成獣の聖獣さんがちらほら…。あれ…?物見遊山的な?楽しそうだから来たぞ的な雰囲気か漂ってるけど…。でもまあ…、旅行みたいなもん?精霊さん達も他国の精霊さんに会えるからわくわくしてる…。
「さぁ行くぞ、この籠に皆で乗り込め。あの場所ならば2日もあれば着くだろう。それまではこの中で休んでろ。」
メンバーが増えたので更に拡張された籠へと乗り込む。
聖獣や精霊さん達は思い思い寛ぎ始めた。
チャコル伯爵達とジェラルド様達が口をあんぐりと開けたまま動かない。
拡張を重ねたから広いでしょう?この広さならカーも出せるからきっと快適に2日間過ごせるよ。
さぁ!出発〜!!
「アル〜、お外が見たいよぉ〜。」
よし、任せろ!ライデンは地を駆けずに今回は空を飛んで移動しているので、透過の陣を付けて1部外が見れるようにした。
大好評!
「アル〜、お腹すいたぁ〜!」
よし、任せろ!ポチッとおやつを出す。皆おやつ食べて瘴気に負けないでね!
お代わりを求められる位大好評!
「アル〜、暇だよぉ〜!ふわふわしてぇ〜。」
よし、任せろ!ブラッシングでふわふわにしてあげる。僕の前には聖獣さんが長蛇の列を作っている。
待って…、僕…腕がもう…震えるんですけどぉ…。
そんなこんな、カーを出し夜はカーで入浴、就寝。
ポチッたご飯を食べ…を繰り返すと、チャコル領へと入った。早いね、流石ライデン。
チャコル領へと入ると伯爵はずっと外を見ている。僕とジェラルド様も側へ行き、瘴気の始まった森や範囲を説明して貰う。
上から見ると黒いモヤが森の3分の1に広がっている。他にも森から離れた所にもモヤがかかっている場所がある。
1箇所じゃないのか…。厄介だな…。
今までは森全体で広範囲ではあったけど1箇所だったから森の浅い所から徐々に深部へとカーを移動して瘴気を抑え込みながら浄化してたけど、あちこちとなるとどうすればいかなぁ…。
チャコル伯爵が記録を取りながら、ジェラルド様に色々教えながらチャコル領上空を渡る。
そこにサンガリア公爵家騎士団長さんも入ってモートンの森の管理方法を参考にお二人にアドバイスをする。瘴気と魔獣の付き合いなら騎士団長さんの方が長いからね。
チャコル伯爵邸までを伯爵が案内してくれる。
伯爵邸のお庭へと降り立ったライデンとハクエンは物凄い殺気を浴びて周りを囲まれている。
…魔獣と間違えられてるよね…。ゴメンね、2人とも…。
急いで伯爵が籠から外へ出る。伯爵の姿を見た瞬間ライデンとハクエンを囲んでいたチャコル家騎士団が戸惑う。
「皆のもの!剣を下ろせ!武装を解除しろ!」
チャコル伯爵が声を張る。
「伯爵さま…。これは一体……?!」
「賢者様に来て頂いた!こちらは聖獣殿だ。」
一瞬シン…となった後、爆発のような歓声が上がる。
……待って……、僕…、この中を賢者として降りていくの?辛すぎるんてすけど…?!
ジェラルド様を賢者に仕立て上げたら駄目かなぁ?
ちらっとジェラルド様を見る…。目を逸らされる。
ちらっと騎士団長さんを見る…。目を逸らされる。
ちらっとジルを見ると、慈愛の眼差しで僕を見ている…。
…逃げられない……。身代わりを立てられない…。ジルが許してくれない……。
…覚悟を決めるか………。
僕が籠から出ると、周りがシン…と戸惑う。
「子供?賢者様は?」
「賢者様は子供なのか?」
……だから嫌だったのにぃぃぃ〜!!
誰だってこんな子供が?!って思うよ!!
あぁぁ〜…、居た堪れない……。
すぐにジルが僕の後に続き、シロガネとヤモ君。その他、聖獣さん達もわらわらと出て来る。皆興味津々であちこち見ている。
待って!まだ結界張ってないから!危険だから籠にいて欲しいんですけどぉ?!
その後に続いてサンガリア公爵家騎士団長さん、最後にジェラルド様とネイト。
チャコル伯爵家の皆さんがザワザワしてる。
「あの籠なんだ?!」「何人入っているんだ?!」
チャコル伯爵家の奥方様、お嬢様と家令さんと思わしき方が前方へと出てくる。
「お帰りなさいませ。旦那様の無事のご帰還大変嬉しく存じます。」
奥方様が声を震わせて迎える。
「あぁ、君も留守を守ってくれてありがとう。無事、賢者様に来て頂く事が出来たよ。
皆様方、どうぞ中へお入り下さい。」
伯爵が僕達を館内へと招き入れてくれる。
待って!!その前に結界だけでも張らせて!!
もしくは仔達は籠に居てくれる?
他家で好き勝手出来ないのでとりあえず仔達には籠に避難してもらった。




