表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/97

テ…テンプレ…。


 今日はついに例の人と顔合わせをする為に登城する。

あ〜…、どんな人なのかなぁ…。いきなり望まれない子供だとか俺の役に立つのがお前の生きる意味だとか言われたりして…。

でもそんなテンプレを言うかなぁ…?

何か捻ってくるよね?

あ〜…、なんかわくわくしてきた。




「お前が私の妹を苦しめた子供か。両親にも望まれないお前が生きていくなら私の役に立つ事だ。お前が役に立つならば生活の保障はしてやろう。

本来ならばこんな不吉な子供など目にも入れたくない所を私の慈悲で生きていける事を感謝しながらせいぜい私の役に立て。」


……テンプレ来たぁ〜!!凄い!!なんの捻りもないセリフを言った!!

ダメだよ、もっとオリジナリティを出さないと。


ちょっと拍子抜けした僕の後ろでは陛下や宰相さんがドン引きしている。

恐ろしい…。国のトップの前でこんなに堂々と人をディスるなんて…。


「リリカル公爵よ、いきなり何を言っているのだ?賢者は好意で浄化を引き受けているのだぞ?!

そして、そなたはこの子の叔父ではないか!

あまりに無礼な発言は控えよ!!」


ははは…、まぁそうなるよね。陛下達と離れた時に言われるかと思いきや堂々と人前で言ったからね。逆にこの人裏表ないんじゃ……?


「しかし陛下、この者のせいで我が妹が辛い思いをしたのは事実。こんな、両親どちらにも似ずに、親を不幸にしかしないような者を誰が愛せますでしょうか?産まれてすぐ殺されなかった事を感謝すべきでしょう。まして今まで生活の保障までしてやったのですから、今こそその恩を返すべきだと思いませんか?」


後ろでジルの怒りの圧を感じる…。

この人凄いな…。この空間でこの発言にこの空気。感じてないのは余程の強者か余程の鈍感だ。


きっと後者だ…。


でもせっかくギルもジルも僕の為に色々頑張って考えてくれているから僕も乗ってみよう。

「リリカル公爵閣下、父と母は僕の事をそのようにおっしゃっておられたのですか?両親は僕を疎んじておられたのですか?」

ポロッと涙も落としてみる。


その時の様子は三者三様?五者五様?

ジルは僕が何か企んでいると察して瞬時に圧を引っ込めた。陛下と宰相さんは僕に気遣う様な視線をくれた後このおじさんへ怒りを、ロバート様は即座に殺気を、そしてこのおじさんはニヤリと嗜虐的な笑みを浮かべた。


やべぇ…、このおじさんやべぇ奴だ。

やっぱり世代交代の方向で動いてもらおうかな…。



 おじさんが退出した後皆さんから心配された。

「大丈夫かい?あの者の言う事は気にせぬようにな。そなたにはそなたを愛する者達が沢山居るのだから自身を誇るのだぞ。」

あ〜、陛下は優しいなぁ。

「そうですよ。貴方は皆に好かれているのですから。私も陛下も貴方を好ましく思っておりますからね。」

わぁ〜、宰相さんがデレた。

「アル君、君が望むならあやつを殺ってしまおうか…。」

おぅ…、ロバート様…、殺意高め…。

「アル様、何かお考えがあるのですね?」

流石ジル!!僕の事を分かってくれてる!!


「うん。あのおじさんの本性を見極めたくてね。

見た?あの時あの人笑ったんだよ。しかもいやらしく…。

あれは人を痛めつける事に喜びを感じるヤバいやつだよ、絶対!!

きっと僕を奴隷のように扱うか人身売買みたいに何処かにお金で僕を売りつけて多額のお金を得るつもりじゃない?」


そしてそれにあの人達も絡んでいるのだろう。

そのまで腐っているのなら…、

「ジル、例の件やっちゃっていいよ。ギルにも計画通りって伝えよう。」


早めにあの人達には退場してもらおう。ギルの邪魔をしない内に…。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ