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僕、お金が欲しい!


「おはよう…バトじい…

シップ交換に来たよ〜。起きてる?」

寝てるかもしれないからね。小さい声で声をかけてみた。

バトじいは起きて、ルイの作った朝ごはんを食べていた。

少し良くなったみたいだ。

良かったぁ。

「アル坊。おはようございます。

アル坊のおかげで、昨日より少し楽になりました。

ありがとうございます。

シップはさっき、ルイに交換してもらったので大丈夫ですぞ。

それより…今日は本当に、お一人で畑を耕すんですか?」

そう!今日、僕は1人で畑仕事をやるつもりだ!

昨日土魔法の予習もした。

土をまぜまぜしたら、草を集めて、土の栄養をいれて、また、まぜまぜ。

そしたら、山を作るんだ。

大丈夫!

イメージトレーニングはやったもの!!

「まかせて!!

後、収穫はピマンの大きいのだけで大丈夫?」

僕は、朝からやる気マンマンだ!!


 …おかしい…

思ったより、まぜまぜ出来ない…。

イメージではふわぁ~っとまぜまぜ出来てたのに…。

ちょこっとしか混ざらない…。

仕方ない…ちょこっとをたくさんやるしかない…。

頑張れ!僕!

これで、土魔法のLvが上がるかもしれないぞ!

まぜまぜの範囲が少し広くなってきた気もする…が、疲れた…。

でもこれをバトじいはいつも1人でやってるんだもの。僕も頑張らなきゃ。

草集めは、ジルとルイが手伝ってくれた。(ゴメンね。2人とも…。2人も仕事があるのに…)

栄養剤混ぜて、もう1回まぜまぜ…まぜまぜ…。

何とか畝も、もりもりさせて、やっと終わった…。

目返してみると、バトじいの様にピシッとしてない…。

うねうねしてる…。

何か、ダメな気がする…。

が、ジルは大絶賛だった!

最近ジル、僕に甘くない?

嬉しいよ。嬉しいけど…。このまま行くと、ダメな大人とダメな子供が出来上がる気がする…。

でも、ジルの顔を見ると、本当に嬉しそうだし、僕も褒められるのスゴイ嬉しい!からまぁいいか…。


 お昼ご飯食べて、お昼寝したら、もう夕方!

びっくりした!

ジルから、体が疲れたのと、魔力を消費したから、たくさん寝る必要があるのだと言われた。

そっかぁ…あんなに、魔法使った事ないもんね。

具合悪くないか聞かれたけど、大丈夫。

今日は、ゆっくり休むように言われたけど、目が覚めたし、どうしよう。

また、バトじいにシップとポーション持っていこうかなぁ。


 薬草園に来て気がついた。

そういえば、僕のカー。

閉まったままだったけど、瘴気を浄化するんだよね?

この薬草園を浄化したら、もっと元気な薬草が出来るんじゃない?

そしたら、もっと効果の高いポーションが出来るかも!!

僕の名案に、テンションは上がりに上がった!

ぼく!天才じゃない?

……落ち着け…僕…

最近ジルに褒められるからって調子に乗っちゃった…。

危ない。危ない。こんなに調子に乗るなんて…!

ジルが僕の事褒めるから!もう!

ジル!大好き!

あっ… 頭がくらくらしてきた。

本格的に落ち着かなきゃ…。

ちょっと横になろう…。


 ふぅ…落ち着いた。冷静に考えてみたけど。

薬草園はバトじいの物だから、勝手なことがしちゃダメだよね。

今日、バトじいに薬草園の近くにカーを出して、浄化していいか、聞いてみよう。 


「バトじい〜。今日もシップとポーション持ってきたよ〜。」

バトじいは朝よりも、さらに良くなっていた。

ポーションのおかげだって言ってくれた!

嬉しい!

明日の朝、状態見て大丈夫そうなら、仕事できそうだって!

僕の作った畑どうかなぁ…。

不格好だけど、大丈夫かなぁ…。もう一度やり直したほうがいい気がしてきた…。

よし!帰りにやっていこう!

あともう1つ。薬草園の浄化について、聞いてみたら、バトじいは渋い顔をした。

もし、本邸の人間に見られたら、当主に報告されて、面倒くさいことになるかもしれないんだって。

やってみて欲しいけど、ばれたら、都合良く使われたり、逃げられなくなるかもしれないから、止めておいたほうが良いかも…って…。

夜にこっそりと出してみようと思ったんだけど、夜は絶対外に出るな…だって…。

何が、良い方法ないかなぁ…。

帰ったら、調べてみよう。


 帰ってから魔法の本で調べてみたけど、カーを隠せそうな魔法は見つからなかった…。

初級の魔法じゃないのかも…。

 う〜ん…。

僕は最近夜、僕の部屋に出しっぱなしのカーに入ってみた。(Lv上げのためと、ジルとルイにキレイな空気を吸って欲しいからね…)

黒い板を触ると、前のように光った。

その中の装備の文字を触る。

買える装備の一覧が出て来た!!

あった!!

隠蔽!!!

これじゃない?!

他にも使えそうな結界なんて物もあった!

…しかし、お金が足りない…。

仕方がない。しばらく、部屋で出しっぱなしにして、瘴気がなくなったら、畑の奥にある森に置いて、お金を貯めよう。

隠蔽を装備したら、あちこちに出して浄化するんだ!

3人には健康で美味しい空気を吸ってもらいたいからね。

あぁ!楽しみ!

早くお金貯まらないかなぁ!!

 

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