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好奇心もほどほどに…

 

「バトじい〜!おはよう〜!だいぶ寒くなってきたね!小屋は大丈夫?寒くない?冬の間だけでも、屋敷に来たら?」

「ははは!アル坊。おはようございます。

大丈夫ですよ。暖炉もあるし、慣れておりますからなぁ。何より、小屋の周りには儂が大事に育てている春に植える予定の植物がたくさんあります。

あの子達を置いて、儂だけ行けませんので。」


 あれから3ヶ月が経って、だいぶ寒くなってきた。そろそろ霜が降りるんじゃないかってジルが言っていた。

 この3ヶ月僕はカーのLv上げと、魔法陣魔法の習得を頑張った。

その結果、カーのLvはLv1からLv2に上り、中が少し広くなった。魔法陣魔法の方は、文字もだいぶ書けるようになって、簡単な陣なら描けるようになった。

まずは、ルイのエプロンに防水、防汚の陣を描いたら、汚れないけど防水の為、洗えないって言うね…。

汚れないけどエプロンは感覚的に洗いたいよね…って…いう微妙な物が出来てしまった。

なれば!ジルのペンのインクが無くならないっていう陣を描こうと思ったんだけど、ペンが小さすぎて描けない…。

でも!成功したのもあったよ!バトじいの鎌に防錆、防欠の陣!バトじいは喜んでくれた!

でもこれも何回も失敗して、鎌をダメにしちゃったし、時間も凄くかかったから、要工夫だ…。

そんな感じで、僕は毎日頑張っいる。


 今日も僕は陣の練習で紙に描いていた。

その時、ピンッと閃いたんだ!

今まで僕は、エプロンにペンで、ペンや鎌にはナイフで陣を彫って描いていたんだけど、この紙に描いた陣に魔力を通して、焼きごてならぬ、魔力焼け状態にすれば短時間で陣を付与出来るんじゃないか…て…。

さっそく試してみよう。失敗してもいいやつ…。

タオルはたくさんあるからいいかなぁ…。

1枚借りて…。

続ふわふわ…これを焼き付けて〜と…。

あれ?出来た?ふわふわしてる…。

念の為、1回水魔法で濡らして…、風魔法て乾燥…。

やっぱりふわふわしてる!!成功だ!!やったぁ!

これならば、小さい物でも、固いものでも、紙に陣を用意しておけば短時間で付与出来るぞ!!

ジル〜!ジル〜!僕やったよぉ!!

大喜びで、急いでジルの所へ向かう。

ジルは喜んでくれて

「さすが!アル様!」

って!

さっそく、前回失敗した、ジルのペンに付与をやってみる。やったぁ!成功した!

しばらく使ってもらって、インクが減らないか、見てて貰おう。

ルイには料理用ナイフに防錆、防欠。これも成功!

バトじいに長靴の外側に、防水、防汚。内側に防臭を付与してみた。

バトじいには

「臭かったですか…?」

って、しょんぼりさせちゃった…。

ごめん…。違うよ…。付けてみたかっただけ…。

ちょっと無神経だったかなぁ…。反省…。


 色々付与して成功したから、いよいよ僕はカーと部屋を結ぶ転移陣を描いてみる事にした。


 今カーは、畑の近くに設定しているが、もうほとんど魔力は溜まらない。

浄化出来たんだと思う。

そのおかげか、野菜はツヤツヤ、大きくて甘くて美味しい!

薬草も同じ作り方でも、効果が高いポーションが出来るようになった。

来年、僕が8歳になったら、ギルドへ登録が認められる。ギルドへ登録して、ポーションを卸してお金を貯めようと思っている。


 カーの中に入り、テーブルの端に陣を描いた紙を置き、焼き付ける。僕の部屋のテーブルにも陣を焼き付けてある。

陣に魔力を流して、転移していれば成功だ。

フワッとした感覚の後、僕は自室に居た!

成功したんだ!!

再度魔力を流してみる。

今度はカーの中に居た。

やった!!

後は、これがどの位離れていれば使えないのかも検証が必要だな。


 夜、寝るふりをして、部屋へ。

カーへ転移する。自動運転で森の浅い所へ移動する。

さて、この距離ではどうかな?

大丈夫。転移出来た。

ではもう少し奥へと移動する。直線距離で10キロ位。

これも大丈夫だった。

…という感じで、少しずつ距離を伸ばして、試してみる。

結果、どんなに距離が離れていても大丈夫だった。っと言っても直線距離100キロくらいで中止したけど…。

魔力使用量も変わらずだった。

魔法陣魔法凄過ぎない?


 僕は、今日ここで一晩過ごしてみようと思う。

怖かったら自動運転で帰ればいいもんね。

ちなみに黒い板の魔力と貯蓄額は今までにない速さで貯まってる…。

えぇ…、何これ…。ここすごいヤバそう……。震える…。

怖いので外には出ない。外も見ない。

信じてるよ!結界君!!誰も近づけないでね…。


 カーの中で陣の練習をしていたらウトウト…。

…ん?外から音がする…。

「ギャー」なのか、「シャー」なのか分からないけと、争っている音…。

えぇ…、怖いんですけど…。

外でも音は激しさが増し、木が倒れる音とかもする。

防音の装備も必要だな…。


 僕は意を決して、灯りの魔法を唱え、カーの外へ恐る恐る、出てみた。

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