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これで行こう。


 夜、いつもより早く寝支度し、〝魔法陣魔法”の本を持ってベッドに入る。

魔法陣魔法っていうのは、その魔法の属性が無かったり、Lvが足りなくても、陣を描けば魔術として、発現するんだって。

例えば、水差しに水の陣を描いておくと、使う時に水魔法を使わなくても、いつでも水が入った状態になる。

他にも、カバンに収納の陣を描けば見た目以上に中に収納出来たり、服に強化の陣を描けは剣で切られても服が剣を防いでくれたりするらしい。

あれ?何か凄くない?

カーに続いてバレたらダメなやつだと思う。

でも、便利そうだなぁ…。収納袋なら、魔獣を運ぶ時、袋に入れれば荷物にならないし…。

あと1つ、絶対覚えたい陣を見つけた!

転移の陣だ!!

印をつけた所に転移出来るんだって!

例えば、カーと僕の部屋の両方に陣を描いておけば、片方の陣に魔力を通せばもう片方の陣へとすぐに移動出来るらしい。

なにそれ…!今すぐ覚えたいんですけど!!

逸る気持ちを抑えて、まずは最後まで読み切ってしまおうと思う。

ただ、注意点として、誰でも使用出来るから、もし、特定の人物のみ使用するなら、その指定も加えて陣を描かないといけないみたい…。

しかも、めちゃくちゃ複雑ぅぅ…。

1つ1つ、模様のように見えるけど、文字なんだって…。

文字を覚えればオリジナルの魔法陣が描けるみたい。

よし!!僕これおぼえる!!

そして、ジルとバトじい、ルイに何かプレゼントするんだ!

では、まずは文字を…。

こ…細かい〜…。

目が痛くなってきた…。目が…目が〜…!!


 あのまま寝てしまったようで、朝寝坊したちゃった。そして、目がしょぼしょぼする…。


「バトじい。おはようー。

ごめんなさい。今日寝坊しちゃった。もう畑仕事終わっちゃった?」

「おはようございます。アル坊。

たまには寝坊も良いのですよ。まだ眠そうですなぁ。

昨日、夜更かしなさったでしょう。

畑は気にせず、朝ごはんまでもう少し寝たらいかがですか?」

ありがたい…。

実は眠くて堪らないのだ。

僕はまだ7歳だ。睡眠の大切さを実感した。

ジルが言ってた通りだ。これが続けば僕は大きくなれないかもしれない。

夜更かしはほどほどにしよう…。

バトじいの言葉に甘えて、もう一眠りしよう…。

ぐぅ……。


 目が覚めると、だいふ明るい。もう昼近くだ!

しまった!寝過ごした!

ルイに笑って、

「アルぼっちゃまが起きなくて焦りました。」

と言われた。

朝ごはんを食べてなかったので、お腹ペコペコ。ご飯が美味しい!

たくさん食べた!

ジルは、昨日僕が〝魔法陣魔法”の本を持っていたから、予想していたようだ。

苦笑しながら、今日はちゃんと寝るように言われた。


 今日は遅くまで寝てたので、お昼寝はしないで、ジルと昨日読んだ〝魔法陣魔法"の話をした。

ジルも驚いていた。そんな魔法、聞いたことないんだって。

収納袋に関しては魔獣を倒すと、ドロップアイテムとして出ることが、稀にあるらしい。

ドロップアイテム?

ジル曰く、普通の魔獣は倒しても、毛皮や肉、魔石が買取の対象らしく、冒険者と呼ばれる人達はそれでお金を稼いぐ。

でも、稀に、大物の魔獣。何十年も何百年も生きた魔獣は死ぬと、その肉体が変換され、そういうアイテムに変わることがあるんだって。

魔獣は瘴気が濃い所で生まれるから、長く生きていると体内の瘴気が変化するんじゃないかって…。

でも、詳しくは誰も分からないらしい。

だから、珍しくはあるが、収納袋はあるらしい。 

ならば、これを作れれば、お金になるよね。

でも、大っぴらにすると、捕まって、収納袋作りの為に監禁されるかもしれないから、気を付けるよう言われた。

お金に困ったら売るようにしよう…。


 目下の目標!

① 魔法陣魔法の文字を覚える事。

② 収納袋を作る。

③ 転移陣を作る。


これで行こう!!

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