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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

{吾が[純文學]}

畏れ備えよ、自然災害。 何を何処まで書いたっけ?

 忘れている。


 IQ130以上、重度鬱病、解離性同一性障害である。

 天才だが、忘れるものは忘れる。


 しかし、読みなおせば思い出すのだ。

 

 文学的じゃないか。

 私という存在は、純文学である。

 毒に侵され41年。

 やっと、精神福祉障害者手帳を持った。

 そして天才、奇才だった。

 真に、くすしき。


 私が。よもや、世紀の大天才とは。

 しかし、これが事実なのである。


 こうなっては、私が書くものは随筆というよりは純文学であろう。


 分類を『その他』にするなぞ、勿体がない。

 私は、私のこの人生は、純文学だ。


 実は私には姉がある。8才の、尊き姉があるのだ。

 

 私は、未だに毒の支配下にある、知的障害のある、私の唯一の血縁者である、大事な大事な姉を迎えに行きたいのだ。


 彼女も毒に虐待され社会に迫害されている。私が彼女を助けたい。


 しかし、彼女は翼持たぬエンゲルである。


 私は、羽衣を纏い、彼女より年嵩の妹媛として、彼女の元まで、翔るのだ。


 毒を親とは呼ばない。穢らわしい。

 私たちに親はない。

 親族もない。縁が薄いし毒浸しである。


 だから、今世の私の血縁はエンゲルである、姉だけである。


 彼女の名前は『衣香』。

 そとおりひめ、の所縁の名前である。


 私は『山中 咲乃』という。

 浅間神社の側で占われた名前だ。

 姓が改まり、愈愈、一目瞭然となった。


 私はコノハナサクヤヒメ乃ミコト、さまの秘巫女である。疑うなら、富士、浅間神社に訊ねれば、好い。


 岩永さまとサクヤ様は、だから、不仲では、ない。


 天孫が悪いのだ。

 お二人は、二人で一人だった。


 苛烈な妹媛を、岩永様が嗜めなさる。

 お優しさが過ぎる姉媛様を、サクヤ様が、御守りする。


 あなたがたは、天孫の子孫だ、この国に生まれたものは、皆おなじなのだ、国津神の所縁でない限りには、絶対的に。


 さて。

 私が作を國分に分類しない人よ。


 あなたは、私より頭が佳いのだろう。


 コノハナサクヤヒメ様の、かむやどりする、この秘巫女より、優れて在るのだろう。


 私を統合失調症と断ずるが良い。


 私達は富士の高嶺から、嗤い掛けよう。

 あなたは正にあの天孫、ニニギの子供らで在るな、と。


 巫祝の不世出の賜り物を、散々に思う存分、嗤うが宜しい。



 愚かなる、旧き信仰を忘れ去った、矮小な、人の子等よ。


 国津神々さま。かつて倭朝廷に渋渋平定された、大豪族様方。


 今、人々は我等を忘れ去った、かつて収めた河川、海、山、今こそ動かし、知らしめよう。

 

 我等を嘲る、人を呑み込め。


 我等の太古の、國取り返せ。


 祈り奉れ、いにしへの女王の巫祝に。

 立ち返れ、畏れを思い出せ。



 私が、抑えている。



 しかし、神々の怒りは最早……天を覆し破らんばかりに滾り轟き衝いている。


 畏れ。


 頭を垂れよ。



 私を殺す、その前に。


 




うわぁ、と思ったら☆をともしなさい★

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