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降りてきたのは(2歳差ってっ結構大きい)

怖い話に出てくる女の人って、白い服に長い髪じゃないですか?あれってなんでだろう?お化けはそういう物ってなんとなく皆が共通認識しているからでしょうか?

2歳年が下の妹は、とにかく元気な子だった。祖母曰く、


「姉は玄関で呼んだら靴を履かせてくれるのを座って待っているけど、妹は捕まえられると思って裸足で逃げる」


と評価をするぐらいあまり似ていない姉妹だった。そんな妹は、それまで一度も不可思議な発言はしたことがなかった。これはまだ妹が、小学校低学年の時の話し。

ある夜(この書き出し怖いね)、妹がそれまで何もなかったのに大泣きしながら居間に走ってきた。

どうしたのか理解できず、全員が唖然としていたのを覚えている。

父がなんとかなだめ、妹から話しを聞くと、


「2階に行こうとしたら、白い服を着た髪の長い女の人が階段を降りてきた。怖い」


というものだった。妹も泣くぐらいだから怖かったのだろうが、この話しを聞いた家族の方が恐怖だ。私は妹が泣いている異様な雰囲気と、話しの内容に本当に怖かったのを覚えている。

父はまだ泣いている妹を言葉であやしながら、階段の下に連れて行った。

そんな人はいないというのを見せようと思ったのだろうが。。。妹は恐怖にいっそう泣いていた。


これ自体はここで終わりなのだが、この話しには2点続きがある。

1点は、どうやら父も昔同じような女の人を少年の時に見ているということ。

もう1点は、妹は当時のことを現在では全く覚えていないこと。


初めのに関してはどういう経緯で見たのかを次回に書くが、本当に怖いのは妹である。あれだけ泣き叫んでいたのに何故に忘れられるのか。。。家族がこのことについて覚えているため、私の記憶違いではないことは証明されているのだが、私としては、妹の記憶力が怖いという、訳のわからない恐怖心が十何年か後にプラスされたできごとであった。

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