家族の怨み
残酷な描写が有ります。注意してください。
読み飛ばしてもらっても構いません。
サチは瞬間移動して赤点の側に飛んだ。
男だ体格の良い。サチは能力で男を路地に引きずり込んだ。
防音、周りから見えないように結界を張る。男を動けないようにした。
「何だ?誰かなんかしたのか?おい!誰か!?」
「おまえのこえに、こたえりゅもにょは、だりぇもいにゃい」
「な、何で赤ん坊が飛んでんだよ!お前でも良い。誰か呼んでくれ!」
「おまえはここかりゃでりゃりぇにゃい」
「何言ってんだよ!早くしろよ!」
「おまえはひとごりょしをした」
男の身体がビクッとする。身に覚えがありすぎた。
「な、なんだよ、おまえ」
「つみをみにきざめ!」
「ぎゃあ!」
男の逸物が引きちぎられた。それを男の目の前で燃やす。
「お、おれの、が」
出血で死なないように、傷口を焼く。ジュっと音がして嫌な匂いが広がった。人肉を焼く匂いだ。
「ぎゃーー!!」
「おまえはてあしりょうほうあるにゃ。きじゃみがいがありしょうだ」
右指の第一関節から切り落とす。落とした指は燃やす。次は第二関節を切り落とす。また、落とした指は燃やす。血溜まりが出来るが傷口を燃やして、また切る。
「ぎゃあ!いてぇよ、だれかたすけてくれ、ぎゃああ!」
肩まで細切れになるまで指先から切った後は燃やし、左手も指先から薄く切っては燃やしを繰り返した。
左手も肩まで無くした頃、男は穴という穴から液体を吹き出していた。気絶をして。まだ、両足が残っているのに。
サチは男の頭に衝撃を与えた。男は呆然と目を覚ます。
男の上半身を持ち上げて、足が見えるようにした。
次は右足の先から刻んでいく。血溜まりが出来たら焼く。
男が目を背けるのを許さずに全て見せつける。
「ぎゃっ!ぎょえ!あぎゃ!あ!あし!あしが!いてぇ!いてぇ!やめてく!ぎゃっ!たすけて!ぎゃ!」
「おまえはたすけたにょか?やめてと、たしゅけてといったぼしを」
「ゆるして!ぎゃあああ!あれはいら、いらいだった!ぎゃあ!」
男の声が枯れた頃にやっと両足根本まで刻んで焼いた。止血も焼いてある。生命活動は維持してるので、なんとか生きている。さあ、次の獲物に行こう。全員同じ姿にしてあげる。
血の後は焼いて、痕跡を消してから、次の獲物の元に移動する。もちろん刻んだ男も一緒だ。
「な、なにす!やめ!やめてく!ぎゃあああああ!!」
「おまえもこにょおとこと、いっしょににゃりゅにょ」
「ひぃぃぃい!やめてくれ!やめて!ぐあああ!」
1番初めの男と同じように、逸物を引きちぎり焼いてから、指先から切り刻んでいく。悲鳴がうるさい。だが弔いだと思えば男達が苦しめば苦しむだけ、救われる気がする。能力を残酷に使うことだって躊躇いは無い。
「ぐああああ!いーー!いてぇ!やめて!くれ!ぎゃあああ」
切られる刻まれる痛みに、火傷の痛み。休ませてなんてやらない。恨み、怨みが消えるまで。
「ぎゃー!あー!あー!う!あ!ぎゃああああ」
6人の男を達磨にした。あと2人。いる場所は分かっている。あの店だ。
店の中に入り、男2人に結界を張った。防音、姿が見え無いようにした。どうやって苦しめてやろうか?同じでいいか。
結界を男が叩いている。その反対から結界の中に男達と入る。男が振り向いた。男の目の前には達磨になった男達と赤ん坊が浮いている。
男は、男達2人は、副店主と御者は後ずさるが、結界で阻まれる。
まずは御者だ。逸物を引きちぎる。御者が叫んだ。男達の目の前で焼く。消し炭になって空気に消えていった。2人の目が恐怖に染まる。赤ん坊は笑う。もっと怯えろ!もっと怖がれ!
副店主の逸物も引きちぎる!炎で焼く。血が出ている場所も焼いてやる。悲鳴が響き渡る。
「にゃんで、くりゅしんでりゅか、こんにゃめにあうのかおしえてやろうか?こりょしたかりゃだよ。しょんげんをふみにじったかりゃ、こんにゃめにあう。こりょしたにゃ。おやこを。はじゅかしめたにゃぼしを!くりゅしめたにゃ、ちちおやを!」
「わ、わた、わたしじゃな、い。そ、そこ、そこの、おとこどもが、!ぎゃーー!」
口答えする男の指を切り落としてやった。
ふと、私の目に殺された親子が見える。
憎い、苦しい、痛い、裂ける、やめてくれ、代わりに復讐をーー
分かってる。悔しいよね。苦しかったよね。誰も助けてくれなかった。だから、男達もくるしめなきゃ。魂が天に帰れない。同じ場所には行かせない。怨みをはらすんだ。
「ぎゃあああああ!!!」
◇◇◇
もう、夜だ。
サチは身綺麗にしてから、ラズ達の元へ転移する。何処かの宿だ。
「サチ様!!!」
「サチ様、どうしたんだよ。こんな時間まで?」
「サチ様、心配したんだから!」
三者三様にサチを心配してくれる。
「みんにゃ、ごめんにゃしゃい。でも、しにゃきゃいけにゃいことがあったにょ」
ラズが恐る恐る抱きしめてくる。そんなラズを抱きしめ返す。ラズはビクッとしたが、涙がぽろぽろと溢れていく。
「りゃず、ごめんにゃしゃい。ごめんにゃしゃい」
「サチ様、サチ様はラズが要らないのですか?」
「いりましゅ。りゃずがたいしぇつだかりゃ、つりぇていかにゃかったんでしゅ」
「それでも、ぐずっ、ラズは、ぐずっ、一緒に行きたかったのです。ずずーっ」
「りゃず、りゃず、にゃきやんでくだしゃい。りゃず、おうちにいきましゅよ」
おうちを出す。ラズがドアを潜る。礼拝堂をぬけて、お風呂場も通り過ぎてラズの部屋に行く。
ベッドの上でラズに思いっきり抱きしめられる。
「サチ様が、ぐず、行く場所には、ずずっ、ラズもついて、ぐず、行きます!」
「りゃず、りゃず」
疲れていたのだろう。ラズは同じことを言っていたが、涙と鼻水を垂らしたまま寝てしまった。
サチはラズを綺麗にしてから、一緒に眠った。
サチは夢を見た。久しぶりだ。夫と赤子の娘だ。幸せだった。家族が増えて、夫が笑って。
だけど、次に帰って来た姿は変わり果てた夫の姿。泣いても娘がいる。気がおかしくなりそうだった。
夫の実家には娘をよこせと言われ、それを断ったら家を追い出された。実家を頼り娘を育てて、なんとか自分の中で折り合いをつけた。
夫はもういない。私の為に建ててくれた家も無い。
娘が小学校に入る頃だったか、父親が心筋梗塞で倒れて、そのまま亡くなった。母親と悲しみに暮れた。
娘が「じーじは?」と言うと涙が溢れた。私は悲しみから逃げるように働いた。娘が中学生の頃に母親が癌検診に引っかかった。調べたら、ステージ4だった。
母親は家にいたがった。仕事を辞めて母親の側にいた。延命は母親の希望でしなかった。
母親が亡くなって、初めて娘に母親らしいことをしてあげれるようになった。遅い親子生活だ。
娘が大学を卒業して就職して余裕が出来て、健康診断に行ったら、即入院だと言われた。私も癌だった。娘と2人で呆然とした。癌になって分かった母親の気持ち。日常に帰りたい。延命はしなかった。
最期は娘に看取られて幸せだった。
男達の悲鳴が聞こえる。あの親子の為に必要だった。いや、私が許せなかった未来がある者の命をもて遊ぶなんて!
後悔なんてしていない。するべき事をしたまでだ!
ーーさま、さちさま
「サチ様!起きられましたか?大丈夫ですか?うなされてましたよ」
「りゃず?」
「そうですよ。ラズです。お水を飲んでください。もう少し眠れますからね」
「うん、りゃず、ありがとう」
「サチ様のラズですから。どうぞ、おやすみください」
私は誘われるように寝た。
ラズは部屋を出てお風呂の前のソファに座った。
ソファにはカイザーとエレナもいた。
「で、サチ様の様子はどうなんだよ」
「夢でうなされたようです。やっぱり心身に負担があるような事をしてきたんじゃ」
「明日、今日ね私が警備隊の所で聞いてくるわ。何があったか」
「よろしくお願いします」




