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1歳児天使の異世界生活!  作者: 春爛漫
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ナタリーお風呂で綺麗になる

「りゃず、けっこんにょぎしきまでおんにゃゆにはいりましゅ」


「サチ様!?」


 ラズがショックを受けているけれど、結婚は女が主役なんだよ。


 私は飛んで、エレナとナタリーを追いかける。服を脱がしてもらわないといけないからね。


「男同士で風呂入ろうや」


 カイザーが2人を慰めている声が聞こえた。たまに良いやつカイザー。いや、良い奴なんだけどね?たまに問題児になるから。


 女湯に入るとエレナとナタリーがいた。


「やった!サチ様今日はこっちで入るの?」


「けっこんまでおんにゃゆにはいりましゅ」


「やだ、サチ様、ナタリーの為に女湯に来てくれたわよ!」


「え?え?」


「サチ様の入った後の湯に浸かると肌がすべすべになるのよ!いつもは男湯に入るんだけど、ナタリーの為に結婚まで女湯に入ってくれるって!」


「そんな!すごい!サチ様!ありがとうございます!」


 ナタリーは明るい女の子だ。笑顔が素敵。笑顔美人てね。


 エレナに服を脱がせてもらって、飛んで風呂場に入る。今日午前中にお風呂に入ったからそう汚れてはいないだろうけど。


 また、私は洗い方の見本になる。頭から顔から身体まで全身洗われて、綺麗になったら美肌の湯に浸かる。やっぱり最初は美肌の湯だよね。


 やっぱりなかなか泡立たないナタリーを助けてあげているエレナ。優しーい。こんなに優しい子を放っておくなんて見る目がないぞ!カイザーめ!


 うーん、ナタリーやっぱり生えてるな。ムダ毛。なんとかせねば。明るい茶色だから目立たんが。


 イェーイと能力で泳いで?待ってるとやっと洗い終わったらしい。私は飛んでナタリーの近くに浮遊する。


「わっ!サチ様!どうしたんですか?」


「サチ様どうしたの?」


「にゃたりーにょむだげしょりにきましゅた。にゃたりーうごかにゃいでくだしゃいよ」


「は、はい!」


 まずは腕の毛根よ死ね!よし、毛が抜けるね。次は足の毛根よ死ね!よしよし良い調子。次は、お腹と背中の毛根よ死ね!うん、薄毛だったけど無い方がいい。


「りょうてあげてー!」


「はい!」


 脇の毛根よ死ね!あ、ちょっとデリケートな部分の◯◯の毛根も死ね!これでよし!


「にゃたりー、かおうごかしゃにゃいでね」


「はい!」


 鼻の下の毛根よ死ね!顎にも薄毛があるのよね。顎の毛根死ね!よし、次は眉毛だぞ。前世で化粧品売り場の女性に「眉毛綺麗ですね」と言われた私の腕よ唸れ!ナタリーの眉毛を丁寧に脱毛していく。優しい癒し系の眉毛にするからね。


 ふー!ちょっと時間がかかったけど終わった。


「にゃたりー、よくがんばりましゅたね。おわりでしゅよ。もういっかいきりぇいにしてかりゃ、ゆにつかってくだしゃい」


「はい!」


 私が満足しているとガシッと抱っこされた。犯人はエレナしかいない。


「サーチーさーまー、私そんなのされたことないんだけどー?」


 エレナが恨みがましい目で見てきた。


「えりぇにゃもしてほしいでしゅか?」


「当たり前よ!全女性がしてほしいわ!」


「わかりましゅた。えりぇにゃもしましゅ」


「ありがとう、サチ様!」


 機嫌がころっと直ったエレナ。単純な所が可愛い。ナタリーと同じように脱毛していった。


 スッキリした2人はご機嫌で湯に浸かっている。


「すっごくつるつるです!サチ様、凄いです!」


「そーよ!サチ様は凄いのよ!ナタリーの眉毛をサチ様が整えたから、大分垢抜けたわ!綺麗よナタリー!」


「エレナさんも一皮剥けたって感じですよ!」


「え!そう?」


 女子の会話はいいのう。美容の話が懐かしい。さて、寝転び湯に行くかな。


「あ、にゃたりーはしゃうにゃ、さ!う!な!とがんばんよくにはいってくだしゃいね」


「あ、はい!」


「どうしてナタリーだけなの?」


「にゃたりーはけっこんをひかえてましゅかりゃね。あしぇ、あせ!をかくにょもびようにいいんでしゅよ」


「初めて知ったわ!ナタリー!行きましょう!」


「はい!」


 現金だなうちの女子は。まあ、可愛い可愛い。さーて、寝転び湯、寝転び湯。


 夜の露店風呂もいいですな。おーほしさーまきーらきら!綺麗だし!あー気持ちー。まったりー。


 岩盤浴に行こう。

 おー現金な女子達もいますねー。みんなで岩盤浴!


 おーじわじわ熱がきますな。本当に寝そうだ。ぐう。






 はっと起きたら朝だった。シンジュを森林空間に閉じ込めたままにしてしまった。森林空間を開けるとシンジュが飛び出してきた。私にアタックしてくる。寂しいって感情が届く。


「ごめんにぇ、シンジュ」


 手の中に包んで撫でる。少しずつ寂しいって感情は消えた。次はお腹空いたと感情が届いてくる。シンジュお腹ないじゃんか。なんか人間くさいなぁ。お詫びに苺大福をあげよう。ひと口?じゃ食べれないみたいでじわじわと食べてる。美味しいらしい。


 シンジュの体積と同じくらい食べたのにシンジュの大きさはそのままだ。スライムって進化しないのかな?


 ラズが来るまでシンジュをぷにぷにする。シンジュも腕?を伸ばすのでE◯みたいにしたら、ひっこめられた。何がしたかったんだ?


 シンジュをむにむにしてるとラズが来た。


「ああ、サチ様、ようございました。昨日は岩盤浴で寝てしまったんですよ。お体は大丈夫ですか?」


「だいじょうぶ。しんぱいかけてごめんにぇ」


「サチ様は岩盤浴で寝る癖があるみたいです。お気をつけください」


 だって気持ちいいんだもん。次も寝そう。


 シンジュの森林空間に真珠とお肉と水と紙コップを入れてシンジュもいれる。また夜にね。

 森林空間を閉じる。


 ラズに靴を履かせてもらって抱っこされる。落ち着く。ラズの腕の中も私の居場所。


 洗面所に行って、トイレして手と顔を洗って歯磨きする。

 スッキリしたら礼拝堂でなむなむして、おうちから出る。昨日はおうちで寝ちゃったのね。


「やだ〜。サチ様起きた〜!もう、岩盤浴で寝たら駄目でしょ!心配したんだから〜」


「ごめんにゃしゃい」


「元気だから許す」


 エレナがちょっとふんぞり返って言った。可愛いエレナ。笑っちゃう。


「なにわらってるのよー!このこの」


 ほっぺをぷにぷにされる。いーやー!


「エレナ、そこまでです!」


「これがサチ様との触れ合いなの!ライデンもしたかった?」


「いや、私は別に」


「別に何よー。やっぱりしたかったんじゃないのー?」


「うっ」


 したかったんだな。ライデンは真面目すぎて嘘がつけないな。可愛い男め。体格はカイザーと同じくらいだけど、カイザーよりスマートなんだよね。品があるというか。


 みんなも起きてるみたいだし、朝食に行こう。


 神聖騎士に護衛されて食堂までくる。


「サチ様、おはようございます」


「きょうこうしゃま、おはようごじゃいましゅ」


「新しい護衛はいかがですかな?」


「にゃかにゃか、おもしりょいでしゅ」


「面白いですか。ほっほっ、サチ様は何でも楽しめるのですなぁ」


 そうかなぁ?そうでもないと思うけど。あ、ライデンが座っていいのか躊躇しているのをカイザーが座らせている。面倒見はいいなぁ、カイザー。


 お祈りを済ませて、カトラリーを動かして食事をする。すっぱ!酸っぱいのがあったぞ。どれだ?これかな?酸っぱい!なんでこんなの食事にしたんだ。梅干しと同じ位置付けか?まずくはないけど。癖になる人がいるんだろうな。すっぱ!



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