雪降る夜風に貫かれて
「映像用台本」ワンシーン
時:夜丑三つ時/場所:住宅街の道端/温度:寒い(5〜7度)/服装:厚手
暗い中電灯が見える。その燈の端に身動き一つしないで突っ立つz。カメラは後ろを撮る。
カメラの後ろから写角に収まるpは声をかけながら登場する。p寒そうで体を摩っている。
x、pの性別は問わない。色んなパターンをためしてみたい。
pあの〜すみません
xはい
【pの顔を膝より上から映す】
p大丈夫ですか?
xはい
pもう2時過ぎてますけど、何されてるんです?
xいえ、大丈夫なんで。
pあ、大丈夫とかじゃなくて、、、
x.....【pの腕越しにpを撮る】
pあ、あのーやっぱり(xに恐る恐る近づく)
x(驚く)わああああああああ!待って待って待って。(x座る)
p(つられて驚く)え!なぁあぁぁあぁぁ!なになになになに。
凍りつき、目が合う2人その間に沈黙。1、2、3、、カメラは2人を捕らえている。街灯の後ろから撮り、徐々にピントが合っていく。pの足で画角1/3を埋めて、xの顔にピント。xの顔初めてわかる。恐怖。
x...え?...。(掠れて)【2人をおさめて撮る】
p...ええっ?...。
x.....つ、つかぬ事をお伺いしますが、あなたは生きてますか?
pはい?
x.....きさらぎさんですか?
pへ?意味がわかりません。なんのことですか?
x.....いや、まあ....時間も遅いんで、僕(又は私)じゃあこれで(早速立ち去ろうとする。)
pあ!嗚呼!
x(驚き慄き)どうかしましたっ!?!【2人からxの背中を写す様に移動している】
pきさらぎさんって、最近SNSとかでよく見る都市伝説のアレですよね?真夜中の街灯近くで 突っ立ってて、声かけたらきさらぎですって、爽健美茶渡してくる。って言う。【pの顔に回転し合わせる】
x!....そう!それです。よく知ってますね。
pいやいや僕(私)もオカルト好きなんで、でもなんでこんな所にいるんですか?
xきさらぎさんに会いたくて、この辺んで出たって情報聞いてそれで。
pいやーなーんだ。てっきり最近出た不審者かと思いましたよ。
xすみません、ご迷惑かけてしまって。【x顔を撮る】
pあれ最後はお茶取ったら、どっか連れてっちゃうんですよね??それで、数日神隠しに会うって言う。はははは。いや〜僕(私)も実は会えたらいいなーって、帰り道わざと遠回りして歩いたりしてたんですよ。でもまさか、張り込みしてる人がいるとは思わなかったなぁ。
x張り込みとか、そう言うのじゃなくて、ただ会いにきただけと言うか。(下向いてる)
pそのやる気すごいですね!僕(私)には無理そうだなー、ははは。
xいや....僕(私)もきさらぎなんです。実は。【pの顔と体半分くらい映し、斜め下15度くらいから】
pえ....はい!?
xはい(お茶渡す)。本当はだめなんですけど、今爽健美茶ないんでこれでいいですか?
【お茶渡すxとpが映る。xはしゃがんでいる。】