1話 腐らせた青春
大学生が青春する話があまりない事に気づいたので描いてみたくなりました。妄想で書いてる部分もあるので整合性が取れないことがあるかも。
27歳社会人男、これだけで大神大地を表し切ることができてしまう。そんな事実を受け入れることができないまま、今日も会社に向かう。
122.3キロある巨大を揺らしながら踏切を渡ろうとすると10キロ以上ありそうな肉塊が落ちてるのを見つけた。朝から動物の死体を見るなんてついてないと思いホームに入ると向かいの線路に人の足が落ちてるのを見つけた。意味がわからなかった。つまりさっきの塊は、、、
西からサイレンの音が聞こえた。先に着いた人間が通報したのだろう。今ならタクシーで移動すれば朝のミーティングには間に合うだうと考えた。そんな自分に嫌気がさした。冷静になってあたりを見ると多くの肉が目についた。
大神の会社での自分の立場は微妙なものだった。
仕事はこなすが必要以上に会話はしなかった。
3つ下の後輩からもあまり慕われておらず、自分以外の人間にわざわざ質問しに行ってるのをみて気が落ち込んだのが先週のことである。
その後、特に何もなく家につきスーパーで買った冷凍の炒飯を温める。その間スマートフォンで今朝の死体の正体を検索した。そしたらあっさりと正解を導き出すことができた。死体は小中の同級生だった女子だった。
顔がぼんやりと思い出された、同級生だった頃に遊んだ時の幼い顔だったが。
炒飯をビールで流し込み、そのあと袋菓子を3つほど平らげベランダに出てタバコに火をつけた。
この時間が大神にとっては唯一のくつろげる時間であった。そして決まって高校生までの事を思い出す。あの頃はまだ友人がいて目立った出来事はなかったがただ毎日が漠然と楽しかった。
そして吸い殻が積もる頃には何もなかった空白の浪人、大学時代を後悔する。あの自由だった時間に何も思い出がない事をずっと後悔して生きてきた。
来世が有れば自由を、、、もっと有意義に。
ああ、、楽しく生きたい。
布団に入り出勤に向けてスマホでアラームをセットした。
コメントがついたら飛び上がって喜んじゃいます。
アンチコメでも3150。発投稿なのでいろいろ楽しみです。