第4話
私の小説にも見ていて下さっている方の存在を知りました。
お陰でこれからも頑張れそうです。
帰る途中にリズベルトさんに会った。
好きな人はともかく、こんな可愛くて無知な子に酷いことをしていたなんて…
いたたまれない気持ちになり、私は早速行動する事にした。
と、言いたいところだったが向こうのほうから話しかけてきた。
「あ!モニアレアさん!お話ししたいことがあるんですが、お時間大丈夫ですか?」
「ええ。もちろんです。」
「わぁ、よかったぁ。お姉様、いつも怖い顔で接してくるので今日も心配だったんですよね。
じゃあ、私の部屋に来てくれますか?」
「案内お願いしますね。」
私は返事の代わりに歩き出したリズベルトさんの背中を追いかけた。
まあ、何でお姉様って呼んでいるのかとか、いつもどんな事をしていたかとか、
聞きたい事が沢山あったから、都合がいいね。
「さあ、ここです。中に入って下さい!」
「ああ、ありがとう。」
やや、強引な気がするんだけど気のせいだよね。
私が中に入ってリズベルトさんがドアを閉めた。
私はドアが閉まったのを確認して、口を開いた。
「ねぇ、リズベルトさん。私のことをどうしてお姉さんと呼ぶようになったのか教えて頂きたいわ。」
「あー、それは私がフィルア様にモニアレアさんと仲良くしたいと言ったらこう呼んだほうがいいと言っていただきました!」
「なるほど。教えてくれてありがとうございます。」
あの自惚れ男…本人にも言わずに呼び方拗らせないでほしいな…
これ以上話すことは無かったので部屋を後にしようとすると、予想外にもリズベルトさんに手を捕まれ止められた。
「えっーと…?」
私が意図を探るように掴まれた手を見下ろすと
リズベルトさんはニヤリと笑った。
「あら、まだ帰りませんよね、お姉様?」
私はまだ部屋から去れないようだ。
「ねぇーお姉様?記憶喪失というのは本当ですの?」
「そこで嘘をついても私の得にはならないと思いますけど?」
「あ、ごめんなさい。いつもフィリア様に相手にされてなかったから。」
ふふっ、と悪意がなさそうに笑うリズベルトさんは
つまり、私にフィリアの気を引こうとして記憶喪失の振りをしているだけじゃないの?と言いたいっぽい。
「心配して頂いてありがとうございます。でも私は本当に記憶喪失ですし、あらぬ誤解をされても困ります。」
少し腹が立って言い返すと、ムスッと分かりやすく怒った。
「誤解も解けたようですし私はここらでお暇させていただきます。」
今はリズベルトさんとも話す気になれず私は部屋を後にした。
最初は好印象を持ってたが、この数時間でリズベルトさんのことが苦手になった気がする……
ゆっくり休むため足早に自室へと向かった。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
頑張って月1投稿目指しますので応援よろしくお願いします。