第2話
何ヶ月ぶりの投稿になりますが、待っててくれた皆さんほんっとにありがとうございます!
キーンコーンカーンコーン
ストレスだった休み時間を終わらしてくれる予鈴が鳴った。また休み時間はくるんだけどね。
「モニアレアさん、お隣よろしいでしょうか?」
「あ、はい。全然大丈夫ですよ。」
すらっとした体型の綺麗な女の子が近づいてきた。
あら、いけない見惚れてしまいました。
「モニアレアさんも大変ですわね。」
「えぇ、一応何とかやっていけてますわ。」
「なら良かった。あの人達には会えましたの?」
「あの人達?」
「婚約者と令嬢さんの事ですよ」
「あぁー」
リズベルトさんと、自惚れ男の事か。
「……個性的な方でしたわ。」
「あら、もう冷めていらして?」
「へ?」
「あぁ、記憶を無くしていらしたんでしたわね。」
「はい、残念ながら。」
「なら、お昼休みお時間よろしくて?色々と説明して差し上げますわ。」
「いいんですの?ならば是非お願いしたいわ。」
「まぁ、嬉しいわ。」
「お名前だけ宜しくて?」
「えぇ。ベラリース・ディアリクですわ。」
「あぁ、ディアル商会で有名なディアリク公爵家のご令嬢さんでいらしたのね!」
「有名なんて勿体ない言葉ですわ。
まぁ、何かお買い求めの際は是非ご贔屓に」
「うふふ。やっぱり商売上手ね」
キーンコーンカーン
「あら、授業が始まるみたい。またお昼休みに。」
「こちらこそ楽しみに待っておりますわ。」
そう言うとベラリースさんは元の席に去っていった。
綺麗だったなぁ。
鐘が鳴って間もなく先生が遅れて教室に入ると
ゆっくりと教卓の前に立ち、
「今から魔術の授業を始めます。」
と告げて、授業が始まった。
「魔術には属性があるのは皆さんご存知ですね?」
「はい、火・水・土・風です。」
当てられた生徒が淡々と答えた。
「正解です。魔力がある人ならこの4つの属性に分けられます。 それとは別に王族の方々などに見られるのが光・闇属性です。」
ちなみに、ここフォルモーサ国の王族の方々は闇属性の方々が多い。
なので王族の婚約者には光属性の子が多いらしい。
「皆さんの属性は誕生の式でわかったと思います。」
誕生の式とは公に子供を迎えると宣言する日で、
この国では7歳に行われる。
誕生の式を行うまでは正式に生まれたとは見なされず公には姿を現さない。
「稀に誕生の式から属性が変異することがあります。なので念の為に、属性確認を行います。順番に魔石に魔力を込めてください。」
属性確認の結果、私に属性変異は見られず光・水属性だった。
ちなみに私の婚約者にあたるフィルアさんは王族なので闇・火属性だった。
あの人が闇属性なんてこの国終わっちゃうよ。
次話からは1ヶ月位で投稿できると思います。
引き続き読んでくれるとありがたいです!