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悪役令嬢は記憶を失くす  作者: 鈴本 梨加
1/8

プロローグ

更新頻度がゆっくりだと思いますが、お付き合いしてくれると嬉しいです。

あぁ、もう駄目だ。

水の中、薄れていく意識の中でそう思った。


息を吸おうと口を開けると水が入ってくる。

口の中の水のせいで呼吸することも儘ならない。


意識が朦朧として、このまま目を閉じてしまえば私が起きる事は一生出来ないだろう。


そう分かっているのに、瞼が重くなってくる。


あぁ。もう駄目だ。このまま私は、


そんな思考を停止するように私の意識は途切れた。


◆◆◆◆◆◆◆


私は、ズキズキと痛む頭を抱えながら体を起こした。


あれ、水の中じゃない。

驚いて私は、瞼を開けた。


するとそこには、驚いた様にこちらを見ている大人の男女二人がいた。

えっーと、誰?


「あのー、すみません。貴方達は誰なんでしょうか?」

「え!?」


二人は同時に声をあげた。

うん、完璧に揃ったね。


「あのー、」


私は驚いたまま硬直して動かない二人を心配して声をかけた。

すると、二人は我に返り心配した様な目になった。


「えっーと、モニアちゃんだよね?」

「あ、はい。そうです。」


自分に関する記憶があるが、それ以外はまったく記憶にない。

必死に二人に関する記憶をたどってく。


「そうか、僕はイーサリス。モニアちゃんの父だよ。」

「私はナターシャ。モニアの母よ。」


二人は覚悟したように顔を見合わせて自己紹介してくれる。

えっーと、イーサリスさんと、ナターシャさんか。


「って、ええ!?二人が私の両親ですか!?」

「うん、そういうことだよ。」


そんな真実を飲み込めなくて、私は眉間に皺を寄せた。

するとそこに、医師がやってきた。


「あのー、今モニアレアさんの検査が終わったのですがね、モニアレアさんはこの事故で記憶を失ってますね。」


医師から言われた事を頭で整理していく。

つまり私は記憶喪失と言うことらしい。


「全部の記憶を無くしているのではなく、人に関する出来事だけ忘れていますね。お勉強等には影響はありませんので。」

「分かりました。」


その後も、記憶に関する事を両親にたくさん聞かれた。

自分が何歳かも分かったし、貴族院に入っている事も、そこで勉強した事も覚えていた。

だけど、貴族院にどんな人が居たかと言うと、それは思い出せなかった。


「ねぇ、お、お母さん私はどうしてこんな事になったの?溺れた事は覚えてるんだけど、その前が思い出せなくて。」

「あぁ、その事はお母さん達も分からないの。溺れたという事は知らされたんだけど。」


こんな話をしていると、あっという間に就寝の時間になった。

両親と別れて寝ることにした。


今日は色んな事が起き過ぎたな。

1ヶ月に3回程度更新出来る様に頑張ります。

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