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魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(後編)
98/261

第98話 仲良くしようね!

「おー……! 家の中もすごい……!」

「ふふっ。結衣さんはほんまにおもろい人やねぇ」

「ふぇ!?」


 広々とした、奥に続く長い廊下。その両隣には、たくさんの扉が設置されている。


 結衣が静かにはしゃいでいると、明葉が静かに笑う。

 結衣は明葉の笑顔を、思わず見つめてしまう。


 魅了スキルでもあるのだろうか。

 そう疑ってしまうほど、明葉の笑顔は無意識に、無自覚に見とれてしまう“力”がある。


「結衣さん? どうしはったん?」

「ううん!? なんでもないよ!?」


 明葉の問いかけに、結衣は明らかに動揺した様子で答える。

 そんな結衣が面白かったのか、明葉は今度は声を上げて笑う。


「はぁ……結衣さんとはもっと仲良うしたいわぁ……」


 笑いすぎて涙が出たのか、明葉は目元を拭いながら言う。

 そんな明葉の言葉に、結衣は。


「もちろん! 仲良くしよう!」


 二つ返事で、承諾した。

 こんなに素敵な人と、仲良くしたくない人なんていないだろう。


 結衣がとてもいい笑顔で言うと――


「ど、どうしたの……?」


 明葉は石のように固まる。

 その頬が少し紅く染まっていたような気がしたが……


 急にいつも通りの、魅力ある笑顔を浮かべる。

 だから結衣は、詳細を知ることができなかった。


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