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魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(後編)

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第96話 忘れてた!

「ふぃー……一時はどうなるかと思ったよ……」

「せやねぇ……でもま、大事にならずに済んで良かったやん」


 あのハチ騒ぎからしばらく経ち、帰り道。

 なんと、結衣と明葉の家が近くにあるらしく、二人は一緒に歩いている。


「それにしても……結衣さんはほんまええ人やねぇ……」

「……ほぇ?」


 明葉からの突然の褒め言葉に、結衣はその場で固まってしまった。

 そして、その隣を車が通り過ぎてゆく。


「……ん? どうしはったん?」


 歩みを止めた結衣に、明葉が近づく。

 結衣は頬を紅く染めて、しきりに目を泳がせている。


「え、あ、えっと……ナンデモナイヨー」


 明葉の問いかけに、結衣がカタコトで応じる。

 そんな結衣の様子を、明葉が半眼で見る。


「いや、絶対なんかあるやろ……」

「あ、あはは……」


 結衣は笑って、明葉の言葉に対する答えをにごす。

 明葉はため息をつき、「まあ、ええわ……」と言った。


「うち、駅の方に用事あるから……ほなね」

「え? あ、うん……またね……」


 最後までいい笑顔だった。

 あの笑顔は絶対、人々を幸せにできるだろう。

 いや、できるに違いない。


「結衣様ぁ……どんだけ見つめてるんですかぁ……」

「ほへあ!? べ、べべべ別に見つめてなんか……!」

「思いっきり見つめてましたけど?」


 ガーネットの指摘に、結衣は全身がゆでダコになる。

 自分ではそんなに見つめていたつもりはないのだが……

 でも、誰もが見とれるほどの笑顔だから、ついつい見てしまうのは許して欲しい。


「じゃあ、もう……帰ろっか」


 結衣は気持ちを切り替えるため、そう切り出す。

 そして――


「はっ! そう言えば図書室に寄るの忘れてた!」


 大事なことを忘れていたことを……思い出した。


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