表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(後編)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/261

第95話 ハチ騒動

 朝のHRが終わり、一時間目が始まろうとしている。

 だが、転校生の存在が教室をざわつかせている。

 この様子だと、今日はまともに授業は受けられそうにない。


「なんでみんな転校生に興味津々なんだろ……」


 まあ、気持ちはわからなくもないけども。

 こんなに綺麗な人が自分のクラスにいて、気にならないはずがない。


「うーん……まあ、自分が注目を浴びてるわけじゃないし……いっか」


 そう呟いて、結衣は窓の外を見る。

 青い空に白い雲、黒い鳥に黄色いハチ。


 ……ん? ハチ??


「っひ……!」


 結衣は驚きすぎて、腰を抜かしてしまった。

 ハチは、結衣のすぐ目の前にいるから。


 凶悪な目。鋭いハリ。間違いない。

 このハチは――


「す、スズメバチ……」

「えっ……?」


 結衣の呟きにより、教室中にどよめきがはしる。

 先生の宥める声が響くも、みんなには聞こえていないようだ。


 その時、明葉がおもむろに立ち上がった。

 明葉の目は、真っ直ぐ前を向いている。


「大丈夫やよ。ハチはうちらがなんもせんかったらなんもせん。騒ぐと逆効果や」


 堂々と、ハキハキとした声が響く。

 結衣は自分の席から動けないまま、それを見た。

 それは、まるで――膨大な年月を生きてきたような貫禄がある――龍。


「――って、何考えてんの!?」

「どうしはったん?」


 結衣が自分の思考回路を恨みだし。

 明葉が結衣の叫びに不思議そうに首を傾げる。

 そのことに、ガーネットは静かに吹き出す。


 少しばかり混沌(カオス)な状況に陥ろうとしていた時。

 ハチはもう、どこかに去っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ