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魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(後編)

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第82話 セクハラステッキ

 大雨が降った翌日。

 話したい事があると言っていたせーちゃんが、結衣の家に遊びに来ている。


「来ちゃったの」

「へ?」


 突然、深刻そうな面持ちで言ったせーちゃんの言葉は。

 だが、結衣には理解できなかった。


「えっと……何が?」

「分かるでしょう!? アレよ、アレ!」

「いや、アレって言われても……よく分からないっていうか……」


 恐る恐る訊いたが、やはりわからない。

 ハッキリとは言えない事情があるのはだいたいわかるが、『アレ』と言われてもわかるわけがない。


「ふむぅ? せーちゃん様は何が言いたいんですぅ?」

「それは……言えないわ……」


 結衣の隣で浮いているガーネットも、結衣と同じで、せーちゃんの言いたいことがわからないらしい。


 だけど、せーちゃんは目を逸らすだけで理由を話してくれない。


「でも、それじゃあ……何もしてあげられないって言うか……」

「そうですよぉ。言いたいことがあるならハッキリ言った方がいいですよぉ?」


 結衣とガーネットはせーちゃんを諭すように言うが、せーちゃんはやはり打ち明けてくれない。


 困った。どうすることも出来ない。

 だが、ガーネットは何かに気付いたように口を開く。


「せーちゃん様は小学五年生ですよね?」

「え? ……う、うん」

「“来ちゃった”というのは、小学生になってからの体験ですかぁ?」

「え……ま、まあ……」


 ガーネットが訊いていくたびに、せーちゃんの顔色が悪化していく。


 ――せーちゃんには最悪な未来が。

 ――ガーネットには最高の未来が。


 その眼に視えているようだ。

 だが、結衣は一向にわからない。


「それはつまり、生r……」

「セクハラだー!!」


 訂正。わかってしまった。


 ガーネットのストレートな……いや、ストレートすぎる言葉によって。

 結衣はガーネットを、渾身の力で投げ飛ばした。


「何するんですか、結衣様!」


 壁に突き刺さり、壁に大きな穴を開けたガーネットが叫ぶ。

 だが、結衣はそれより大きな声で叫んだ。


「少しはせーちゃんのことも考えて!? なんでこんな公開処刑されなきゃ――って、せーちゃん!? 首吊ろうとしないでぇ!!」


 ドッタンバッタン大騒ぎー♪

 ……のようなポップな感じではなく。


 乱雑というか混沌というか。まあ、そんな感じで。

 結衣の部屋は、地獄絵図と化した。


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