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魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(前編)

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第63話 ガーネットにお仕置きを

「な、なんだったの?」

「え、何……が? ……ん? 結衣、なんで……変身してる……の?」

「……へ?」


 真菜には、黒い影が見えていなかったらしい。


 その影が一体なんだったのか、今となってはわからない。

 だが、その影は今もどこかに潜んでいるのかもしれない。


「いやいやいや! 何言ってんの――()()()()()!」

「うっふっふ。こういうホラーな雰囲気にこういう口調が会うのですよぉ!」

「意味わかんないし……」


 やっぱりガーネットは馬鹿だ。正真正銘の馬鹿だ。

 少しは空気を読んで欲しい。


「ゆ、結衣……?」


 結衣は地面に突っ伏し――と見せかけて、地面にめり込んでいた。

 ――ガーネットが。


「んむみいへほふぅ〜〜!」

「ごめん。ちょっと何言ってるかわからない」


 ガーネットの意味不明な言葉――叫びを聞きながら、結衣は変身を解く。


「結衣……気持ちは、分かる……けど…………程々に……して、おきな……よ?」

「ふ、ふふふ…………――うん」


 真菜は本気でガーネットを心配しているようで、チラチラとまだ何かを叫んでいるガーネットに目を向けている。

 結衣はしばらく不気味に笑っていたが、それが落ち着いてきたら、力無く返事をした。


 そんな時、ズボッという音がすると、床からガーネットが這い出る。


「も〜〜! 結衣様酷いですよぉ!」


 ゴミや埃を纏い、とても魔法のステッキとは思えない姿をしていた。


 ガーネットが動く度に、埃が宙に舞う。

 それには真菜も我慢出来なかったのか。訝しげな、ゴミを見るような目でガーネットを見ている。


「ひいぃ……! 真菜様怖いですぅ……!」


 ガーネットが慌てて結衣の背中に隠れ、プルプルと小動物のように震えていた。


 それは無理もないだろうと思う。

 真菜の氷点下の眼差しは、無機質な殺意を孕んでいるから。


「あー、真菜ちゃん? 私があとでお仕置きしておくからやめたげて……?」

「それもやですぅ〜!!」


 ガーネットが何やら抗議していたが、空耳だと結論づける。

 そんなふうにいつも通り、ガーネットで遊んでいると。


「へぇ〜、楽しそうですにゃあ。交ぜてもらっても構わないですかにゃ?」


 唐突に、まるで初めからそこにいたように、ごく自然に“ソレ”は溶け込んできた。

 ソレは、温泉旅行に行った時に出会った、あの無邪気な少女だった。


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