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魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(前編)

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第5話 うざすぎるステッキ

「酷すぎませんかぁ? 投げ飛ばされるこっちの身にもなってくださいよぉ……」

「ええええ!? なんでもう戻ってきてるの!?」


 場所は変わり、洗面所。

 結衣は既に、うさぎさんのイラストがプリントされたパジャマに着替え終わったところだった。


 渾身の力で放り投げたステッキだったが、一瞬で帰ってくる辺り、何をしても無駄だろうということが分かった。

 それにより、結衣は少しばかりショックを受ける。

 だがそんな結衣に構わず、ステッキは先程の話を続け始める。


「はぁ……結衣様のように強い願いを持つ者は多いんですからねぇ? その人たちの手に渡ったらどうするんですかぁ?」

「え、こんなうざいステッキ欲しがる人いるの……?」


 真面目な顔で、真面目に疑問に思ったことを、結衣はストレートに訝しむ。

 だけど、ステッキは気にしている様子はなく――


「ですから私は神にも等しい力を持っているんですぅ! だから、良からぬ人の手に渡る可能性がすごく高いんですよぉ? よって、その人たちの手から私を守る義務を結衣様はおったわけでぇす!」


 そうやって、この状況を心底楽しんでいるかのような声色で言い放った。


「こんなしょーもないバカステッキを守らなきゃいけないの!?」

「何気に結衣様酷いですよねぇ……」

(っていうか……そんな義務をおうことになるなんて嫌すぎる……)


 と、結衣は本気で嘆いた。

 ステッキはそんな結衣の様子など気にした様子はなく、結衣を面白がるように続ける。


「まあ、要するに『迫り来る魔の手から私を守ってくれ!』ということでぇす!」

「それだけの事がなんでこんな複雑な話に……」


 結衣はじわりと涙目になり、


(お母さん助けて……!)


 と、心の中で叫んだ。


「では明日からよろしくお願いしますね! 結衣様!」

「はああぁ……お手柔らかにお願いします……」


 上機嫌で何やら踊っている様子のステッキと、誰か助けて欲しいと涙ぐむ結衣。

 そんなシュールな光景に――誰もツッコむ者はいなかった。


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