表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女になれたなら  作者: M・A・J・O
第一章 少女たちの願い(前編)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/261

第33話 天使のような悪魔

 数時間前。謎の光が放たれる前のこと。

 西園寺星良、通称せーちゃんは――神社でとある謎の少女に遭遇していた。


「ま、魔法少女……の??」

「ええ、そうです! 知ってますよね?」


 まるでせーちゃんの答えを知っているように訊いてくる少女に、どこか不気味さを感じる。


 ここで安易に『知らない』と答えても、『知っている』と答えてもいけないような気がした。

 だからせーちゃんは――


「その人に――なんの用があるんですか?」


 少女の問いには答えず、問いを返した。

 すると少女は「ふーむ……」と顎に手を当てて考え込む。


「ちょ〜っと、その方が持ってるステッキ――ガーネット? がぁ、欲しくて☆」


 屈託のない笑みで、自分が“敵”であることをバラす。


 せーちゃんはその少女に畏怖を覚え、すぐさま戦闘態勢を取る。

 それを見た少女は目を丸くして、口元を歪めて言った。


「へぇ? 私と戦うつもりですか?」


 異常なまでの殺意と敵意を剥き出しにしながら少女は目を瞑り。

 何かを唱えると天使のような翼が生え、透き通るようなアクアマリンの瞳を濁らせながら――警告した。


「残念ながらぁ、私と戦うのは……無理だと思いますよー? あはっ♡」


 いっそ清々しいまでの上から目線で少女は――天使のような悪魔は、微笑んだ。

 そして笑みを外すと、尋常ではない威圧感がせーちゃんを襲う。


 ――“こいつには逆らうな”。そう、言われたような気がした。

 せーちゃんは身動きが取れず、ただ顔を顰めて少女を見ると。


「あははっ。なんですか? その程度の実力? いっそ笑えますねぇ」


 ガーネットに似ている笑い声を上げる。

 だが、悪意がガーネットに以上に感じられる笑い声だ。


「うーん、困っちゃいますねぇ……このまま殺しちゃってもいいんですけど……それはちょっと面白くないですし……」

「あ、あなた……目的はなんなの?」


 辛うじて出たせーちゃんの言葉を吟味するように、少女は熟考しているように見える。

 そして、目を輝かせながら少女が放った言葉で――今度こそせーちゃんの動きが完全に止まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ