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貝殻ストーリー  作者: 湯巡亭 風呂美
3/22

第3貝 「ボクシング?」

四角いリングでは、男たちが自分の世界をかけた戦いが続いていた。

カ~ン!

闘いの始まりを告げるゴングが鳴る。

「く、くらえ!」

挑戦者の男が、手に持っているサザエの貝殻を耳にあてた。

「わぁ~!波の音が聞こえるぜ~!」

チャンピオンの足元が、ぐらりと揺れる。

「や、やるな!だが、汁たれてるぞ!汚いぞ!次は俺の番だ!くらえ!」

チャンピオンは、大ぶりのつぶ貝を耳にあてた。

「残念だな!つぶ貝では、波の音は聞こえないんだ!汁たれてるからな!汚いからな!」

べたべたの耳元から、サザエの貝殻を外し、挑戦者が叫んだ。

「な、なんだと……。お、俺が負けるのか……。確かに……波の音は聞こえない……。」

チャンピオンは、がっくりと膝をついた。

テンカウントが流れ、試合終了のゴングが鳴る。

新チャンピオン誕生の瞬間だった。


どんな試合やねん!


つづく

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