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プロローグ

初投稿です。

至らぬ点も有るかとは存じますが、連載していくつもりですのでふかぁい心とあたたかぁい気持ちでゆるーく見守ってやって下さい。


舞台は極東の島国、日本。


八百万神が住むと言われた神の国も今となっては見る影もなく、日本国民の信仰心の急速な低下は神々にとって深刻な問題であった。


神とは一口に言えどもその有りようは様々である。読者諸君もご存知であろう伊勢神宮に御坐す天照大御神や、その弟君であらせられる須佐之男命等のビッグネームから、水や植物などの有りとあらゆる大自然、果ては小石にまで!昔は何にだって神様が宿っていて、全ての事に神の恩寵を感じ暮らしていたのだ。それが今は何だ。トイレの神様が辛うじて息をしている程度ではないか!


そも神とは信じる心あってこそ神たりえる。信仰心、そして知名度はそのまま神の持つ力に直結し、忘れ去られれば存在を維持する事も叶わず、いずれは消えてしまう。


殊更に近頃はクリスマスだのバレンタインだのと異国の文化にわぁわぁと盛り上がり、盛りたい放題ヤリたい放題で初詣にすら行かない不埒な輩の急増も相まり、日ノ本の神々は知名度の低い者から順にその数を確実に減らしていったのだ-。


ここで、余りの信仰心の低下に漸く危機感を覚えた上位の神々(つまり常にある程度の知名度と参拝客を維持し、今もなお信じられ続けている神々)もやっとこさ重い腰を上げて解決に乗り出した。

北は極寒の地北海道から南は常夏の島沖縄まで全国津々浦々の神々が一つ所に集合し、おでこをつき合わせて討論を行ったのである。



「やはり人々の心を掴むには娯楽が1番だろう。」

「へぇ、例えば?」

「例えば…ホラ、闘技場、とか?」「そんなカビの生えかかった代物でどうこうなる問題かよ…。」

「俺、この前人間界で異能バトルっての見たんだけどよぉ!」「お前、また人間界に遊びに行ったのか⁈」

「まぁ、聞けって!超能力を持った人間同士がその力でもって戦いを繰り広げるっていうジャンルの創作が、今あっちじゃ流行ってんだけどよ…」



そして長きに渡る討論の結果神々は1つの結論に辿り着いた…。

ズバリ!

スポーツとしての異能バトルをみんなに楽しんでもらおう!作戦!

何故この策が、人々の心を掴み、神が嘗ての栄光を取り戻す事に繋がるのか…。説明しよう。



神々はそれぞれ厳正なる抽選で選ばれた日本人約数百名の夢枕に立ち、こう話しかける。



私は神だ。君に神の“力”を分け与えたい。勿論拒否する事も出来るけれど、それを決めるのは話を最後まで聞いてからでも遅くは無いだろう。


もし君が“力”を受け取れば“異能”に目覚める。これは君達が言うところの超能力というやつだ。どんな能力が発現するかは私にも分からないけれど。

君が異能を欲するのであれば、私は惜しみなく与えよう。ただしこれにはいくつかの条件がある。


君が力を受け取った時点で私と君とは契約関係になる。簡単に言えば選手とスポンサーのようなものさ。

つまり、君が選手で、私がスポンサーという訳だな。


では私が選手である君に求める事は何か?その疑問に答えて行こう。


君には発現した異能でもって、他の神と契約を結んだ異能者と闘技場で戦って欲しいんだ。戦うだけでも相応の報酬は用意するし、勝てば更に多くの報酬を上乗せする。勝利条件は相手を戦闘不能にする事。シンプルだろ?


うっかり死んでしまったり殺してしまっても大丈夫。その時は生き返らせてあげるよ。ただ相手の事を殺してしまうと報酬は帳消しだ。これはあくまでもスポーツなんだ。


次に何故、私が君と契約を結びたいか。それをお話ししよう。


今、我々神々は人々の信仰心を失い、相当弱ってしまっている。そこで君達人間に異能を与え、戦って貰って広告として活用しようという訳さ。


正にスポンサーと選手の関係だろう?


因みにこの異能は闘技場でしか使えないので悪しからず。異能を悪用する輩が居れば、我々のイメージダウンになってしまうからね。


さて、ここまで話を聞いて、君はどうする?

異能を得て、非日常の世界に飛び込むか?

それともこのまま普通の人生を送るか?



スカウトされた人の2割程度がこの条件を承諾した。承諾した者もただの夢だろうとタカをくくっていたので本当に自分が闘技者になっていた時はパニックになる者も少なくは無かった。勿論、これから始まる非日常に胸を踊らせる者も少なからず居たのだけれど。


次に必要なのは闘技場の準備だが、これは神々の力を合わせて空いていた土地に大きなドームを建立した。

その後神々は長きに渡って秘匿してきたその存在を露わにし、人間界に現界した。



最初は人間の大混乱でまともに運営出来なかった異能闘技場は、第一回目の大会で目の前で繰り広げられる本物の異能バトルを目の当たりにし、圧倒され、あっという間に人々を熱狂の渦の中に巻き込んだのである。



それから数十年。

娯楽として異能格闘技が人々にとって無くてはならないものとなり、神が保有する闘技者も数を増やして益々の盛り上がりを見せ始めた時代。


これは神と契約を結んだ異能闘技者達の物語である。







このお話のプロローグでした。

次回から闘技者に焦点を当てていきます。

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