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日常は崩れさり少年はあの日を想う  作者: 雨月和海
Ⅰ -はれはの導入編-
3/19

あとがきへどーぞ┐( ∵ )┌フライングゲットぉぉぉ

「ここは俺に任せて先に行け、絢人!」

「何言ってんだ遙!お前がいなきゃ僕は...っ!」


  絢人の肩を強く叩く遙。


「痛っ...何すんだよ遙!」

「お前こそ何言ってんだ莫迦野郎ッ!!!」


  後ろから迫る組織の連中を見据え、遙は絢人に怒鳴る。絢人はハッとなり、振り向く。その先には開いたシェルターが。


「俺達は【children】だろッ!!!神を救う神の子達だ!だから、多少の犠牲を払おうと、その目的を果たさなければならない!」

「遙...っ!」

「行けッ!!!そして、ノアを...✕✕✕を救えッ!!!」


  そう言い残すと、遙は組織の追手に突っ込んで行った。


「来い...【satellite】ッ!!!」


 ─────────俺は俺の限界を超えるッ!!!

 #

  始業式が行われて、僕と遙は教室へと向かった。廊下の窓は開いていて、桜の花弁がヒラヒラと舞い降りている。


「まあ、また同じクラスとはな...」

「びっくりしたよ...でも、違うクラスだったらめんどくさかったし...」

「そうだな」


  階段を軽快に駆け上がり、遙を少し引き離して教室へと入る。


「遙、早くしr──────」


  ...目が悪くなったのだろうか、見たことが無いはずの女子生徒に見覚えがある。多分、高校2年デビューだろうか。メガネはコンタクトになり、右と左にユラユラと揺れていたお下げ髪は後頭部の高めの場所で1本にまとめられている。


「...何よ、その顔は」

「どうした絢t─────ッ!?」

「何なのあんたたち...いえ、此坂くんと一条くん、どうしたの?」

「「言い直したッ!?」」


  目の前に立つのは、翡翠色の髪をもつポニーテール女子。中学の頃は毒舌会長として学校を震え上がらせた、災厄の化身。


「べ、べつにいいじゃない、高2デビューしたって。」


  古神音夕香(こがねゆうか)───通称【上中の雌獅子】。コン〇スのノ〇さんみたいに金属バットを振り回していた、要注意人物である。

  ...ちなみにノ〇さんはチェーンソーだ。


「ゆ、夕香...高1はまだお下げだったのに、どうしてポニテに変えたんだい?っていうかなぜ言い直したし。」

「細かいこと気にすると禿げるよ。」

「「なんだとッ!?」」


  僕と遙、夕香の3人は上中では生徒会に所属しており、不登校児の1人を加えた4人で【上中四天王】と呼ばれていた。...由来は、委員会の中で最も権力を持っているのが生徒会で、それが4人だけだからである。決して、(1人を除いて)暴力的であった訳では無い。


「いつになったらふたりが来るのかと、見に行く所だったんだけど...」


  鞄を肩にかけて並んでいる僕らを見て夕香は溜息をつき、


「その必要は無かったようね。」


  と呟いた。


 キーンコーンカーンコーン

 キーンコーンカーンコーン


「Σ( ̄ロ ̄lll)ゲッ!!」

「「予鈴じゃんッ!!!」」


 僕達3人は、急いで1年B組の教室へ向かった。

 #

「はい、とりあえず以上になりまーす。みんな、今年もよろしくねー。」


  担任は相変わらず20代前半教師の羽村唯(はむらゆい)だった。この緩やかな感じと、授業のわかりやすさで学校中の人気教師だ。


「気をつけー、れ」

「はいストップ」


  出席番号1番の男子が号令をかけようとすると、唯がそれを止める。疑惑の視線を受け止めた唯は、教卓をバシーンっと叩いた。


「男子諸君、朗報だ!」


  わけがわからないという顔をする男子の中に、色々と察しがついてしまったのがふたり。



 ────もちろん、我々である。



「なあなあ、確か前話でフラグ一つ立ててなかったか?」

「oh......」


  顔を見合わせて天井を仰ぐアホ二人。もちろんそんなことでセリフは止まるはずもなく...


「今日から、うちのクラスで転校生が学ぶことになる!」


 ───────や、やめてくれ。


「では、入ってくれ───明日南。」


  この世の終わり、という顔をする男子2人と色めき立つ他男子と、見とれてしまう女子。


  そこには、天使がいた。


  白髪は背中まで伸び、前髪は右側に流して赤いピンで止めてある。うちの制服は黒地に白のブレザーなのだが、彼女だけは真っ白のブレザーにチェックのプリーツスカート、季節外れの赤いマフラーを巻いている。


「明日南、未月樹です。よろしくお願いします。」


 To be continued...

「(⌒,_ゝ⌒)」

ドガバギッ

「「おい待て」」

「忠告する前に殴るなよな!」

「...なあしぐれ、やっぱり遙に任せるのは不味かったんじゃ...」

「ボクも今後悔してるよ...」

「...と、ということで始まりました第2回振り返りコーナー!」

「後書きな」

「どうでもいいじゃん!...てなわけで、今回から夕香が参加することになりました~」

「よろしくお願いしますm(_ _)m」

「はい、よろしくね」

「よろしくな、夕香」

「ってなわけで、今回は俺がイケメンでした(ニッコリ)」

「最初だけな」

「あとはいつも通りウザかったわね」

「まあまあ...」

「幼馴染二人が辛辣すぎて心が辛い!」

閑話休題。

「まあ、今回は新キャラが二人増えた、と」

「明らかにメインヒロインだろ、あの明日南とかいう転校生」

「しぐれさん、そこんとこどうなんです?」

「まあ、少しネタバレになるのでノーコメントかな?」

「「「ケチい」」」

「まあ、そう言わないでよ。数少ない読者の楽しみを奪っちゃ不味いだろう」

「まあな」

「てか尺やばいし、第3回は転校生含めた5人でお送りするか」

「あ、もう入ってくるのね」

「うん、そのつもりだよ」

ごほん。

「それでは皆さん、」

「「「「また次回!」」」」

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